音楽解析on twitter 解析曲名「ガラスを割れ!(欅坂46)」のブログ上での掲載と、そして解説。
以下、ツイッター上で「曲の歌詞」にあたる部分は、
ブログ内ではYOUTUBE動画における再生時間で表しています。
「再生時間0:30~0:33」
死ね。
さもそれが当たり前かのように、今日も君の世界は暗転していって。
その状態がもう、君の日常になってしまっているから。
悲しいことも辛いことも、君は見捨て行く。
大人仮面を被った君は今夜も独り、人知れず泣き続け。
これは誓いの物語。これは祈りの物語。
この中でまた君は、君を探しゆく。
この中でまた君は、君を救い出す。
春は未だ遠く。春のかおり、いずこ。
「再生時間0:33~0:36」
救助。
咽(えつ)なものに巻かれ、君は中々身動きが取れていない。
すでに時遅く、今から生き方を変えていくのは難しい。
後悔が君をエンドレスに殴り続ける。
君は抵抗することなく、無様に憐れに殴られ続け。
このまま超絶ブサイクになってくれ。
このまま倒れ、倒れ続けろ。
否定の海に、君は自らの意思で溺れていった。
そうすることでしか、君は君を救えなかった。
「再生時間0:36~0:39」
始動。
この物語は自らの孤独を知ることから始まって。
倒れゆく最中溺れゆく最中、
君は一人笑みを浮かべていた。
堕ちるべき人が堕ちていったから。
消えるべき人が消えていったから。
よかったよかった。ホッ。
生まれて初めて君は納得し、そして少し安息していった。
「再生時間0:39~0:42」
宿命は残酷に、君を見捨てはしない。
それは嬉しいことなのか。
このまま堕ち続けていた方が楽かもね。
ひどく静謐とした場所で、君は来客を待ち続ける。
自分で立ち上がることは出来なくて。
流れにしか、君は寄りかかれなかった。
この海はひどく暗く、そして深い。
「再生時間0:42~0:45」
暗い所に天使はわざわざやって来ず。
こんな深淵にやって来るのは仕事がろくに出来ない退屈悪魔ぐらいだろう。
赤子の魂さえろくに狩れない彼は君に怪しげな魔石を差し出して。
その石に触れるや否や、君は意識を跳躍させていった。
悪魔も翼を持っていたのか。
「再生時間0:45~0:48」
一瞬の中で君は過去を巡り。
そして君は君に対して怒るのではなく、
君を形作った・君を創生した君の周りについて疑問を抱く。
ピュピュピュピュピュ?
傍らで悪魔はにやけ続け。
ひ弱な頭で君は自分の都合のいいように、自らの過去を改変していった。
裏技を、知れ。
「再生時間0:48~0:51」
暗闇も要(よう)は、使いよう。
だってさだって、世の中や社会って光だけではないから。
世の中や社会で生きていくためには、光と闇どちらも必要で。
聖人になりすぎず、かといってそこまで悪堕ちせず。
コーラとオレンジジュースをほどよく入れ混ぜながら、
君は少しずつ落ち着きを取り戻していった。
へぇ~、ふ~ん、はぁ~ん。
呼吸を取り戻す時間が始まって。
深呼吸、深呼吸。ゆっくりと、そう確実に。
「再生時間0:51~0:54」
気づいたらあの悪魔さんは、君の前からいなくなっていて。
物語はまた、君ひとり。
君物語、ぽつん。
外界がすこし気になって、君は沈むのを止めて上昇していった。
あまり何も考えず、特に意思は持たず。
虚(うつ)ろなままに、骸(むくろ)なままに。
ただ誰がつけたのか、君のほっぺには可愛らしく、ごはん粒がついていた。
そのごはん粒、ペロリ。
「再生時間0:54~1:00」
上に上がって地上に戻って、君はあの世界を俯瞰(ふかん)する。
あの世界かの世界。霞(かす)み世界、淀(よど)み世界。
なんかぶっちゃけ、どーでもいいわ。
どーでもいい、どーでもいい。
世界は勝手に、世界ってろ。
他人の糞尿を舐め続けて延命する世の中に、
君はすでに興味を失っていた。
「再生時間1:00~1:07」
君は居場所を失っていく。
このふざけた世界に留まるのは当然嫌で。
かといって先程の堕ちた世界に戻るのもおっくうで。
中庸の世界の中で君はぷかぷかと自己を漂わせ続ける。
何も考えず、何も悟らず。
頭を空にしながらゼロにゼロを重ねながら君は、綺麗な空ばかり見つめていた。
美しさだけは、君と共にいた。
美しさだけは、君を見捨てはしなかった。
素晴らしいね。愉快だね。誇らしいね。
「再生時間1:07~1:08」
時は動き出す。クチュリ、クチュリ。
流れがまた、君の背中を押していく。
と言っても無理に押されるのではなく。
流れは君の意思を汲み取り、流れは君の陰影を掴み取り。
優しい王子に教わった無我の境地を実践しながら君は、
君が行きたい場所へと飛んでいった。
君の生きるは、これからなんだね。
涙、足跡となりて。涙、軌跡となりて。
「再生時間1:08~1:11」
貫通少女は妙に馴れ馴れしく。
彼女がそれまでいた世界は、どれだけ灰色で覆われていたのだろうか。
彼女がそれまで抱えていた暗闇は、どれだけ膨張し続けていたのであろうか。
生死を超越したアホ面で放心し続ける君は、特に何も考えていなかった。
愛されるべき君が、そこにいた。
こういう時は、笑えばいいと思うよ。
「再生時間1:11~1:14」
あの時の悪魔が、最近妙に頭の中に浮かんでくる。
夢と現実を行き来しながら、君はまだまだ自分を遊ばせ続けている。
ふざけることでしか心の安定を保てないことを、君は知っていた。
心を放浪させ続けることでしか正気を保てないことを、君は知っていた。
君は君を救えないことを、君は最初から知っていた。
ぐしゃっ。
春知らずして君の春、終わる。
「再生時間1:14~1:17」
親がいないことを、少し悔やむ。
親を失くしたことを、少し恨む。
物語ぽつん、また君ひとり。
どこに向かうのかどこに向かいたいのかどこに向かえばいいのか。
せめて指針が、欲しかった。せめて地図が、欲しかった。
もう全部、迷路じゃん。そして私、迷子。
出口も、そして入り口も見当たらない。
私ってホント、可哀想。
私ってホント、何も無い。
「再生時間1:17~1:23」
沈みゆく太陽を、君は拝み続けている。
終わりがあることに、君は安堵している。
当たり前のように、今日も世界は暗転していって。
そこに君は、静かな幸福を感じていた。
自分に対して慈しみを添えながら、違う涙を君は落としていった。
あっ、あっ、あっ。
それが君の叫びであり、それが君の答えであった。
よくできました、おめでとう。
「再生時間1:23~1:26」
少女たちのお遊戯会は未だ続き。
君は引き際を考える。
すでに何かもう、ここでの盗みはもう終わり。
あくびが君を眠りへと誘う。
これ以上、君は演技出来なくて。
化粧落としながら君は、眠る準備をしていった。
お肌だいじに、スヤスヤしようぜ。
「再生時間1:26~1:28」
しん。
しんとしていく。心をしんとさせていく。
激しさの後にくる、その静けさが印象的で。
燃え終わった後にくる、その喪失感の方に意味を傾けて。
音楽の終わりが近づくその最中、君は余震を待ち望んでいた。
君はこれから眠る中で、これまでの物語をていねいに消化していくんだ。
震えと共に、眠り続けろ。
「再生時間1:28~曲の終わりまで」
夜の暗闇は生き人を優先的に抱いて眠っていく。
夜の暗闇は死に人は弾いていく。
死に人は夜の暗闇にすら拒絶されていく。
眠れずに仕方なく、死に人は音楽と共に思考していく。
死に人は音楽と共に果てるまで頭駆け巡らせて、
そして冷たい地べたを舐めながらまたひとりで死んでいくんた。
物語ぽつん、君ひとり。
君は一人のまま、そして一人で物語を終えていった。
さてそれではお客様、御注文はお決まりですか?
おわり。
はい、というわけで、以下解説していきます。
最初にやった「サイレントマジョリティー」よりは緊張感が解けて、
より具体的になった感じがしますね。
それでは最初から解説していきます。
「再生時間0:30~0:33」
死ね。
→基本的にこの歌は、思春期のモヤモヤ感をベースに作られていると僕は感じました。
学生の頃の閉鎖感。行き場のない感じ。社会からも遠く。また学校という気持ち悪い空間で閉じ込められて。
なのでそれに対する反応、それに対する簡潔な答えとして、「死ね」という言葉を選びました。
さもそれが当たり前かのように、今日も君の世界は暗転していって。
その状態がもう、君の日常になってしまっているから。
悲しいことも辛いことも、君は見捨て行く。
→上記解説と同じ。ベースは「暗」な曲です。
大人仮面を被った君は今夜も独り、人知れず泣き続け。
→大人仮面(笑)。悪いように取れば、少し中2病かかった曲なんですよ。
子どもと大人とはざ間にいて。エヴァっぽい曲とも取れますね。
これは誓いの物語。これは祈りの物語。
→何というか、そのまんまというか。
「あるべき姿」を模索する曲なんですよね。だけどその理想は日々砕かれて。
でまた理想を掲げてまた砕かれて。そういう「目指すもの」に対して誓い、またそうなるようこれからに対して祈る曲。
この中でまた君は、君を探しゆく。
この中でまた君は、君を救い出す。
→模索感
春は未だ遠く。春のかおり、いずこ。
→届かない感。まだ未熟。まだ子供。
「かおり」に関してはちょっと悩んだ。「におい」でもいいし。
香りとか匂いとか、嗅覚を音楽を聴く上で僕は重視してるんですよね。
見えるものよりも信用出来るというか。
嗅覚の方がリアル感感じられる。
「再生時間0:33~0:36」
救助。
→音楽を聴くことで聴く僕たちは再生していく、復活していく。
その導入部であるここでは、今の悲惨な僕たちの状況を知り、そして助けていく。
まあその救助の方法が、だいぶ乱暴なんだけど。
咽(えつ)なものに巻かれ、君は中々身動きが取れていない。
すでに時遅く、今から生き方を変えていくのは難しい。
後悔が君をエンドレスに殴り続ける。
君は抵抗することなく、無様に憐れに殴られ続け。
→現状の僕たちの説明。
このまま超絶ブサイクになってくれ。
このまま倒れ、倒れ続けろ。
→曲に促され自分たちの現状を知って、打ちのめされていく僕たちの心情。
無様さを知ることを深めていく。
否定の海に、君は自らの意思で溺れていった。
そうすることでしか、君は君を救えなかった。
→
「否定の海」(笑)。現状のマイナスな自己に溺れていく感じ。
「再生時間0:36~0:39」
始動。
この物語は自らの孤独を知ることから始まって。
→
再生時間0:33~0:36が僕たちの孤独を知る作業。
碇シンジ感。承認欲求感。
倒れゆく最中溺れゆく最中、
君は一人笑みを浮かべていた。
→
ここ大事。音楽を聴いて、僕たちは笑えるんだよね。
「笑う」ということは、先ほどより少しだけ冷静になれていること。
心に少し余裕が生まれている状態。
堕ちてる自分を俯瞰しろ。
堕ちるべき人が堕ちていったから。
消えるべき人が消えていったから。
よかったよかった。ホッ。
生まれて初めて君は納得し、そして少し安息していった。
→笑って、俯瞰して、心落ち着かせている。
「再生時間0:39~0:42」
宿命は残酷に、君を見捨てはしない。
それは嬉しいことなのか。
このまま堕ち続けていた方が楽かもね。
→
死んだらそこで終われるけど、生きたらより苦難・困難が待っている。
ひどく静謐とした場所で、君は来客を待ち続ける。
自分で立ち上がることは出来なくて。
流れにしか、君は寄りかかれなかった。
この海はひどく暗く、そして深い。
→現状を知った僕たちに対して、音楽は何を差し出してくるのか。
来客。
ここまでの時間帯で僕たちは日常・現実の自分を認識・整理した。
この空っぽな頭の状態から、音楽から何を汲み取っていくのか。
以前にこのブログでも言っているけど、音楽を聴く上で大切なのは『遊び』。
何もかもも「遊び」の一部にさせていくのが音楽のすごいところで、また音楽を聴く上での僕たちの感受性のすごいところ。
遊びを具体的に言うと、物事を柔らかくさせること。
凝り固まったものを柔らかくさせて、ふわふわとした心理状況に持っていく。
来客は、また頭空っぽにして心に余裕がある状態で、僕たちが音楽きっかけにして創り出す・生み出すもの。
それは「WANT。欲(~したい。~をやりたい)」。
音楽の中で僕たちは欲を・性(さが)を暴走させていく。
「再生時間0:42~0:45」
暗い所に天使はわざわざやって来ず。
こんな深淵にやって来るのは仕事がろくに出来ない退屈悪魔ぐらいだろう。
→
これは僕の場合の選択。
誰と遊びたいのかは聴き手それぞれで違うと思う。
赤子の魂さえろくに狩れない彼は君に怪しげな魔石を差し出して。
その石に触れるや否や、君は意識を跳躍させていった。
悪魔も翼を持っていたのか。
→「負」と呼応する感じ。「負」で遊ぶ感じ。
「再生時間0:45~0:48」
一瞬の中で君は過去を巡り。
そして君は君に対して怒るのではなく、
君を形作った君を創生した君の周りについて疑問を抱く。
→
曲を聴く前の僕たちは、世の中・社会・現実に連戦連敗だったけど、
その見方を変えていく。
「負」に同調していくことで、世の中・社会に対して聖人であるのを止めて、世の中・社会を殴っていく感覚。
世の中・社会にやられっぱなしになるのではなく、世の中・社会の弱点や愚かさを探っていく。
ひ弱な頭で君は自分の都合のいいように、自らの過去を改変していった。
→
自分の都合のいいように世の中・社会を見ていく。
「再生時間0:48~0:51」
→
文章そのまんま。
コーラとオレンジジュースは闇と光の例えなんだけど、これは僕の例え下手(笑)。
僕って語彙無いんですよね(笑)。
君は少しずつ落ち着きを取り戻していった。
へぇ~、ふ~ん、はぁ~ん。
呼吸を取り戻す時間が始まって。
深呼吸、深呼吸。ゆっくりと、そう確実に。
→曲を聴いて僕たちは心落ち着かせていく。
何故曲を聴いて僕たちは心落ち着いていくのか。
その原理を探っていくのが「音楽解析」。
「再生時間0:51~0:54」
気づいたらあの悪魔さんは、君の前からいなくなっていて。
物語はまた、君ひとり。
君物語、ぽつん
→これまでの時間帯は曲にすがって、曲から何かを感じそして僕たちは心に何かを創造してたのだけれど、先ほどの時間帯で少し落ち着けて冷静になって自分を見る。
すると孤独。
曲の最初の方の孤独とは違い、少し冷静さを伴った孤独。
ヤバい孤独ではなく、これからがある孤独。
外界がすこし気になって、君は沈むのを止めて上昇していった。
あまり何も考えず、特に意思は持たず。
虚(うつ)ろなままに、骸(むくろ)なままに。
→
これまでの時間帯は僕たちは曲に籠っていたけれど、
そこから「脱皮」していく感じ。
曲から「卒業」を目指す感じ。
現実・世の中・社会に「復帰」していく感じ。
ただ誰がつけたのか、君のほっぺには可愛らしく、ごはん粒がついていた。
そのごはん粒、ペロリ。
→曲を聴いている時ってどこかしら僕たちは「酔っている」。
どこかしら僕たちは中2病にかかっている。
ここは僕たちの日常感。現実感を出したかった。
現実の僕たちって、結構ダサいから。
そのダサさに愛しさを添える感じ。
「再生時間0:54~1:00」
上に上がって地上に戻って、君はあの世界を俯瞰(ふかん)する。
あの世界かの世界。霞(かす)み世界、淀(よど)み世界。
→ =現実世界・世の中・日常。
なんかぶっちゃけ、どーでもいいわ。
どーでもいい、どーでもいい。
世界は勝手に、世界ってろ。
他人の糞尿を舐め続けて延命する世の中に、
君はすでに興味を失っていた。
→ここら辺、いいですよね。
曲を聴く前は世の中・社会にかなり叩かれていた・やられていたのに、
曲を聴いて落ち着けて世の中を見下ろしている感じ。
「再生時間1:00~1:07」
君は居場所を失っていく。
このふざけた世界に留まるのは当然嫌で。
かといって先程の堕ちた世界に戻るのもおっくうで。
中庸の世界の中で君はぷかぷかと自己を漂わせ続ける。
何も考えず、何も悟らず。
→
さてそれで、僕たちは実際これからどうしようかという問題。
現実世界にまた戻るのか。
それとも曲の世界にとどまり続けるのか。
中庸の世界の中で君はぷかぷかと自己を漂わせ続ける。
何も考えず、何も悟らず。
頭を空にしながらゼロにゼロを重ねながら君は、綺麗な空ばかり見つめていた。
美しさだけは、君と共にいた。
美しさだけは、君を見捨てはしなかった。
素晴らしいね。愉快だね。誇らしいね。
→
ここ、いいですよね。
選んだのはどちらでもなく。
現実と曲の世界との間・はざま。=中庸の世界
世の中・日常はつまらないけれど、面白いものもある。
世の中・日常は汚いけれど、美しいものもある。
死ぬことも出来るけど、どうするっていう話。
僕たちに心惹かれるものが・まだ見たいものがあるのなら生きたらっていう曲だと僕は解釈しました。
その僕たちの心を。「誇り」や「愉快」や「素晴らしい」という言葉で表現しました。
「再生時間1:07~1:08」
時は動き出す。クチュリ、クチュリ。
→
このブログ内で何度も触れましたが、音楽というのはサビに到達して一応「終わる」と僕は思います。
サビに到達して、夢から醒める感じ。
流れがまた、君の背中を押していく。
と言っても無理に押されるのではなく。
流れは君の意思を汲み取り、流れは君の陰影を掴み取り。
→文章そのまんま。
優しい王子に教わった無我の境地を実践しながら君は、
君が行きたい場所へと飛んでいった。
君の生きるは、これからなんだね。
涙、足跡となりて。涙、軌跡となりて。
→
ここはちょっとふざけました(笑)。
「無我」「無心」という状態を伝えたいなあと思っていたら、
「無我の境地」っていう言葉を思い出しこれって何の言葉だっけと思ったら「アレ」だったという。
生きるはこれからも、最初は「生きるはまだまだだね」にしようと思ったけどイマイチしっくりこなかったのでこれからにした。
「再生時間1:08~1:11」
貫通少女は妙に馴れ馴れしく。
彼女がそれまでいた世界は、どれだけ灰色で覆われていたのだろうか。
彼女がそれまで抱えていた暗闇は、どれだけ膨張し続けていたのであろうか。
→
サビきっかきに僕たちが脱処女・脱童貞した感じ。
世界を知る。世界の「幅」を体感する感じ。
まだまだ世界は広い。
生死を超越したアホ面で放心し続ける君は、特に何も考えていなかった。
→
セックスし終えた後の僕たちのアホっぽさですね。
性行為って別に神聖なものじゃなく、かなりアホっぽい行為だと僕は思います。
愛されるべき君が、そこにいた。
こういう時は、笑えばいいと思うよ。
→
ただそういう人間のアホっぽさが、良いんですよね。
「再生時間1:11~1:14」
あの時の悪魔が、最近妙に頭の中に浮かんでくる。
夢と現実を行き来しながら、君はまだまだ自分を遊ばせ続けている。
→
曲を聴いてのこれまでの僕たちの心理状況を振り返る感じ。
もうこの体験を想い出にしていく。
ふざけることでしか心の安定を保てないことを、君は知っていた。
心を放浪させ続けることでしか正気を保てないことを、君は知っていた。
君は君を救えないことを、君は最初から知っていた。
ぐしゃっ。
春知らずして君の春、終わる。
→
結局僕たちが行っていたことは「夢」であり。
世界は何も変わらず僕たちの状況も変わらず。
その現実感。変わらない閉鎖感の説明。
「再生時間1:14~1:17」
親がいないことを、少し悔やむ。
親を失くしたことを、少し恨む。
物語ぽつん、また君ひとり。
→
音楽といういわば僕たちの「記憶巡りの旅」において、「親」というのがいかにキーパーソンかを体感して。
僕たちが生まれ落ちた時、この世に出る前僕たちは母親のお腹の中にいて。
生まれてしまったら僕たちは「独り」であり続け。
そういう当たり前の事実なんだけど、決定的に僕たちが持つ「喪失感」を伝えたかった。
どこに向かうのかどこに向かいたいのかどこに向かえばいいのか。
せめて指針が、欲しかった。せめて地図が、欲しかった。
もう全部、迷路じゃん。そして私、迷子。
出口も、そして入り口も見当たらない。
私ってホント、可哀想。
私ってホント、何も無い。
→
上記の説明をより具体的に。
「再生時間1:17~1:23」
沈みゆく太陽を、君は拝み続けている。
終わりがあることに、君は安堵している。
→
これまでの時間帯僕たちは曲に促されだいぶ「思考」して疲れた。
「巡る旅」が終わって疲れている僕たち。
当たり前のように、今日も世界は暗転していって。
そこに君は、静かな幸福を感じていた
→
相変わらず僕たちが見る世界・世の中は暗いけれど、曲を聴く前より僕たちは少し「理解」「納得」したことで幸福を感じている。
知らなかったことが僕たちを余計に怖がらせていた。
自分に対して慈しみを添えながら、違う涙を君は落としていった。
→
「違う涙」。曲前半のただただ悲しい辛い涙ではなく、理解した上での嬉しさ含む涙。
あっ、あっ、あっ。
それが君の叫びであり、それが君の答えであった。
よくできました、おめでとう。
→
クララがしゃべった!
「再生時間1:23~1:26」
→文章そのまんま。
僕たちの「巡る旅」はすでに終わっている。
これまでを「演技」と言えてしまう強さ。
「再生時間1:26~1:28」
→
文章そのまんま
「再生時間1:28~曲の終わりまで」
→
文章そのまんま
最後の「さてそれではお客様、御注文はお決まりですか?」に関して。
曲から出て僕たちは現実世界に戻っていくのだけれど、
その曲→世界の向かう感じを上手く伝えたくて。
これまでをゼロにするのではなく、かと言って酔ったままで終わるのではなく。
最後の締めは、ムズイ(>_<)。
はい、以上です。