音楽解析on twitter解析曲名「Sign (Mr.Children)」のブログ上での掲載。

f:id:inukaiyuu:20190507195359p:plain


Mr.Children「Sign」 TOUR POPSAURUS 2012 Live

 

※以下、ツイッター上に最初に載せた文章から、一部修正しています。

 

f:id:inukaiyuu:20190507195535p:plain

君は、雨ばかりに愛されて。

残る場面・残る記憶、雨降ってばかりで。
気づけば節目節目・君にとって重要な思い出となるその場面場面、雨が降ること多くて。
君は、そういう人なんだ。
君は、そういう星の下に生まれたんだ。
感情を表に出すことが下手な君で。
他人に合わせがちで・人の要求に応えた自分ばかりを生み出し続けていて。
そういう自分が嫌いだけれど、そういう自分しかもう知らなくて。
この曲が君の心に映し出していく物語は、清めの物語。
何を信じていいか、分からなくなったから。
これまで自分的には頑張って来たけれど、もしかしたらその頑張りの方向性、
全部違っていたのかもしれないから。
君の無垢なる心、静謐に静謐に。
君の愛おしい柔らかい頬、より柔和に柔和に。
トゲを取って。摩擦を減らして。
素直な君を、優しく懐かしく心から抱きしめて。
この曲と共に君自身の心の深層部に深く潜りゆくことで、珠玉なる君、取り戻しにいこうよ。
深く終わりが見えない夜空の暗闇、君の為に永く待ち続けてくれていた。

f:id:inukaiyuu:20190507200030p:plain

何度も彷徨って。
何度も迷って。

何度も潰えて。
必死になって、自分を世間や周囲に合わせ続けて。
とっくのとうに、スタート地点は忘れてしまった。
遥か昔に、柔らかい自分、捨て去ってしまった。
日々、追われて。
日々、遣わされて
今の君と比べたら、低知能ロボットの方がまだ愛らしい。
愛、遥か遠くて。
愛に触れること、永い間拒絶していて。
本当は、今すぐ泣きたくて。
本当は、今すぐ溜めすぎた想い、誰かに聞いて欲しくて。
いらない強さ、手にしちゃっていて。
強さと呼べない強さで、自分を傷つけてばかりで。
楽に、救われたい。
楽に、忘れさせて欲しい。
全然大人じゃない君がいて。
早く子供に還りたい君がいて。
どうしようもないね。
触れてしまうと、一瞬のうちに失くなっていきそうな君がいて。
何も出来ないまま何もしないまま、暗いの刻だけが過ぎていった。
ああ、やっぱり夜ってこわい。
ああ、今夜も君の心には雨が降り続いている。

f:id:inukaiyuu:20190507200333p:plain

何でここまで、自分を隠し続けてしまっていたのだろう。
何でここまで、他人に合わせtて無理に笑おうとしていたのだろう。
好きだった自分から離れていって。誰なのかよく分からない人へと近づいていって。
大切だった過去の記憶を殺して。安い便利な偽り自分ばかり寵愛して。
罰、なのかな。これまでの。
醜くなってしまった自分の心には、これぐらいの罰、与えられるべきなのかな。
光り、その存在を疑うほど今の君からは光りは遥か遠く。
何も見えない。
何も聞こえない。
無音で無心な光りを全く感じない君がいて。
これが死なら、これでいいや。
赦されないまま、常に痛みを感じたまま、何もかもから隔離されて。
よかった。
よかった、これで。
生まれて初めて、君は安心して。
元々、こういう存在だったんだ。
元々、(世とは)合わない存在だったんだ。
よかった、こうやって独りになれて。
よかった、こうやって世界から拒絶されて。
よかった。よかった。
嬉しい。

f:id:inukaiyuu:20190507200619p:plain

暗室の中で、君は独り、虚ら虚ら。
限りなく極限まで、君は意識をぼやけさせていって。
出来るだけ全力で、世から離れて。
出来るだけ猛烈に、世界を忘れて。
曲の音色の導くままに。
君自身の心音が向かいたい方向へ。
暗闇の中をゆたりゆたりと漂い突き進んでいって。
そこは、世でなくてもいい。
君の想いが有るのならば、そこは現世でなくてもいい。
不安定で不必要な世界を、ひたりひたりと君独り歩み続け。
何もかも赦さない一方で、まるですべてを赦しゆくような世界の中で、

眠気を感じてぐーすぴーぐーすぴー。
柔らかい空気に甘えて。
よだれをクソだらしなく垂れ流し続けて。
ヒトを離れて。怪物を・化け物を模倣して。
君を忘れて。
君を失くして。
君の名前、もう外していこうよ。
君の瞳、もう閉じ続けていようよ。
口だけで、どこかと繋がっていて・どこかに繋ぎ止められていて。
醜さと美しさ、その2つのものの差異を無くしていって。
眩しさと暗さ、同じ器の中で混ぜ続けて。
心と呼ぶにはあまりにも矮小な想いで、君は橋にぶら下がり続けていて。
堕ちろ。
糸を切って、底が見えない谷底に堕ち続けろ。
そっちの方が、たぶん気が楽でしょ。

f:id:inukaiyuu:20190507200841p:plain

何も無いことを通り過ぎていって。
何も感じないことを通り過ぎていって。
ハハハハハ。

ハハハハハ。
誰だよ。
じゃあ、そこにいるの、誰だよ。
うざいなあ。

うざい。
消えたい人は、もういない。
残りたい人だけ、ここにいる。
単純に単純に、単純に。
別に何も解決していない。
別に何も、君は変わっていない・君は変われていない。
相変わらず、どうしようもないゴミな君がそこにいて。
いる。

有る。
在る。
ただそれだけの微小な光りとして、君は存在していて・有していて。
それを光りと呼ぶのも、正直おこがましい。
だけど確実に、君はまだ動いているから。
君、残念ながら未だ死んでいないから。
はあ(いつものようにため息)。
ほんと、やれやれでしゅ。
やれやれ、でしゅ~。

f:id:inukaiyuu:20190507201121p:plain

雨、相変わらず降り続いていて。全く止みそうになくて。

むしろ、勢い増していて。
雨音が相変わらず、君の胸に重くひどく果てなくゲロゲロとのしかかってゆく。
雨音が相変わらず、君の頭に猛烈に燦然とビチクソに突き刺してくる。
相変わらず相変わらず、君は世界に拒絶されていて。
いらない君、空気読まずに緋色の血を身体中にドクドクと流し続けて。
気持ち悪っ。
君が君の身体中にの血を流し続ける音、気持ち悪っ。
必死か。
何かまだ、未練あんのか。
何かまだ、見たい景色あるのか・会いたい人いるのか。
今、それを考えるのダメでしょ。
今、それを思い浮かばせようとするの反則でしょ。
おもしれ。
必死な君、おもしれ。
ひどく究極的にブサイクだけど、君の存在、おもしれ。

f:id:inukaiyuu:20190507201505p:plain

だいぶ永い旅を、君はしてきて。
疲れたね。
自分自身を正面から迷わせるのは・自分の想いを正直に心吐き出していくのは、とても疲れるね。
気持ちよく、そしてハチャメチャ気持ち悪く、君は迷い続け。
色々なものに操られて。
色々なものに騙されて。
それら全部、君の為に行われたようで。気のせいで。
別にまだ、全然死にたいかな。
別にまだ、地上は遥か遠いかな。
まだ君の心、際にあって。
まだいつでもいつまでも、さらに届かない所まで堕ちていけて。
どっちでもよくて。ぶっちゃけ、ここから。
どうせまた生きても、迷い続けてしまうだろうから。
どうせまた生きても、手に入れられるもの少ないだろうから。
辿り着いたその先は、いまだ暗闇で。
何か全部、雨のせいかも。
君の雨、晴れることは、あるのかなあ。

f:id:inukaiyuu:20190507201710p:plain

少しずつ少しずつ、確実に君に何かが貯まっていって。
あんなに諦めていたのに。
あんなに拒絶していたのに。

あんなに失くしたかったのに。
温かさを欲して。
豊かな色彩を欲して。
愛されることをわがままに欲して。
自然と、涙落として。
涙、今の君のほぼすべてを表していて。
分からない中で君はもがき。
苦しい中で君は何度も自分の首を絞め続け。
少しずつ少しずつ、欲を沸かしながら。
少しずつ少しずつ、心を温めながら。
終わらない君・終わりたくない君、静かに始動させていった。
かっこよさをあまり求めずに。
美しさを出来るだけ求めずに。
ひどくノーマルな君で。
ひどく素数な君で。
そういう君で、君はあろうとしていった。

f:id:inukaiyuu:20190507201901p:plain

泣き虫少年少女のお参り物語はようやく終わりに近づき。
何かを得るために、何かを求めて。
何かを知るために、何かを探し続けて。
想像以上に、君の生きるは永く。
想像以上に、自分自身を測り続ける時間は面倒くさく。
いつまでもいつまでも永遠に、君の傍に君はいて。
自分という存在、いつまでもウザくて。
好きになる事、一生なくて。
イライラの原因、常に自分で。
呆れて。殴りたくて。
どうしようもなく。どうしようもなく。
嫌いだから。
世界中で・歴史上で・宇宙中で、自分という生き物が一番嫌いだから。
だから。だから。
こいつを何とか、更生させていきたい。
こいつの、違う一面を発見していきたい。
嫌いだけれど宇宙一自分のことが嫌いだけれど、
とても嫌いだからこそ、だから少しだけ興味があって。
夜の雨、いつまでもいつまでも君を中傷し続けていて。
晴れないまま止まないまま解決しないまま、
自問自答を繰り返す君の永い夜はまだだいぶ明けそうになかった。
はあ。
おわり。

音楽解析on twitter
解析曲名「サイン」
終。