音楽解析on twitter 解析曲名「茨の海(鬼束ちひろ)」のブログ上での掲載と、そして解説。
以下、ツイッター上での「曲の歌詞」にあたる部分は、
ブログ内ではYOUTUBE動画における「再生時間」で表しています。
「再生時間0:25~0:31」
子守唄。そして還り歌。
馬鹿とか否定とか破滅とか。
納得する材料を知る前に、僕たちは安心してゆく。
理解する知恵を得る前に、僕たちは抱きしめられてゆく。
何もいらないのではなく、もうすでにここにあって。
始まってもう、終わっている感覚。
与えられたけど僕たちはもう、忘れてしまっているような。
もう一度もう一度、繰り返しの輪の中に入っていこうかな。
忘れ続けることで・霞み続けることで落とし物を拾いゆく。
この物語にヒロインはいない。
この物語に可愛い子はいらない
この物語に可愛い子は出てこない。
ひどく意識霞んだ状態から・ひどく意識たゆんだ状態から、物語は始まってゆく。
たらればがifが、君を襲いゆく。
存分に、淡く切なく萌えてゆけ。
君ならそれが、出来るから。
血の試練は平等に、過酷さと愛を与えていった。
並べ。
破滅的に厳かに、正しさ捨てて並びゆけ。
その道筋で君が見るのは光か、それとも。
「再生時間0:31~0:37」
無様ですね。
ひどく、見世物ですね。
幾度も君は刺されて。
絶え間なく君は殺されて。
それがそこまで、悲しくなくて。
それが少し、嬉しくて。
それがそれこそが、君の唯一の願いであったような気がして。
それがそれこそが、君の唯一の救いであったような気がして。
たぶんおそらく本当に。
実際に確かに確実にそうなんだ、うん。
うん。
泣く必要も無く、叫ぶ故も無く。
死を絶望を悲しみを、君は認めゆく。
死を絶望を悲しみを、君は収めゆく。
自分の顔色・肌色が違う色に染まっても、君は気づかず。
最初から君は、紅い種だったんだ。
君は紅い星の生まれだったんだ。
夢は夢のまま行われていて。
ここではない。ここにいない。
違う、違う、違う。
居ながらにして君は消えていった。
身体残して、君は堕ちていった。
「再生時間0:37~0:48」
ふう。
ここでは共食いが、とても盛んだ。
誰も言葉を使っていない。
誰も知性を持っていない。
ただただ擦れる音がする。
ただただ掠る音がする。
交わりの中に生を感じ。
生を衝動・擦れと捉え。
よくここまで種を保ってこれたよな。
そもそも生き物って、元々こんなものか。
少し生を過大評価し過ぎていたね。
生きていることの誇らしさに萎えて、君は徐々に存在を薄めていった。
影の中で、カオスな世界を傍観し続けていた。
「再生時間0:48~0:57」
ここでは誰も目を持たず。誰も学ばず。
誰も超越せず。誰も選ばず選ばれず。
皆が皆、香りだけを頼りに這いずり駆けている。
よかった、平等で。
よかった、みんな下等で。
一番底にいるのに、皆を見下ろしている感覚を君は得ていて。
一番オワコンなのに、自分の周りだけに灯かりが灯っているような心地になっていて。
心の移住はゆっくりと行われ。
血の入れ替えは適度に適量に進行して。
白色と赤色だけが、君を祝福し続けていた。
君はここにいながら、ここにいない。
抜け殻の君を、生き人は弄び続けていた。
バーカ。
「再生時間0:57~1:05」
何度砂をすくっても、指と指との間からこそりこそりと砂は落ち。
満つことを望まず。枯れ消えゆくことを君は望んでいた。
消失感の中に希望と呼べない希望を乗せて。
黄昏の中に成立しない慈しみを添えて。
傍に静がいて。それが君を呼んでいて。
君もそれを望んでいて、静へと向かうところだった。
しかし、しかし。
もう一方の傍らで、薄汚いケモノがしっぽを振って君を呼んでいた。
わんわん、わんわん。く~ん、くん。
止めるな止めるな、止めてくれ。
お願い。ごめんなさい。ありがとう。ごめんね。
ダメダメな君はいつまでもいつまでも下を向き続けていた。
誰も君をけなさなかった。誰も君を否定しなかった。
そこに君は怖さを感じた。
そこに君は弱さを感じた。
そして君はまた君を失っていった。
そして君はまた君を忘れていった。
怖さと弱さだけが君の記憶の片隅に残り続けていた。
こわいこわい。そして弱い。
夜は尊く、そして永く広い。
永遠、存分に味わおうよ。
「再生時間1:05~1:19」
母は死に、君は毎晩、母との夢を見て。
戻りたくはないけれど、あの日の母の笑顔の真意を、君は知りたくて。
大人としてではなく人としてではなく、子としての自分の価値を・意味を、
君はもう一度触れてみたくて。
子ども子ども、子供のための子守唄。
還ることはもう、赦されず。
誰も泣き止むことはなく。
誰も立ち上がることすら出来ず。
ただただみんな、鳴いている。
ただただみんな、泣いている。
もう母は、いないのに、ずっと、ずっと。
そして夜が明けてゆく。
ああ、空だけは静かだ。
「再生時間1:19~曲の終わりまで」
出口の目の前にいるけれど、皆が皆、出るのを躊躇していて。
心の実験はとても軽やかに行われ続け。
心象を心像を、僕たちは不器用ながらも揺らし続け。
停止した世界が妙に懐かしく心地よく。
灰だけの世界をとても軽やかに僕たちはまた歩き始め。
売るレベルではない欠陥品は倉庫の奥の奥でしまわれることになった。
この扉を開ける者は以後、誰もいなかった。
皆が皆、この出来事を忘れていった。
皆が皆、この不随の旅を無いものとしていった。
それでいいと、君は思った。
おわり。
ということで、以下解説していきます。
また初出のツイッター上から少し文章修正を加えてたりします。
それでは以下、解説。
何というか、自分的にはこれまでの解析の中でベストというか、
やっぱ鬼束ちひろ、僕好きですわ。
宇多田ヒカルと比べて一般にヒットした弾が少ないけれど、
一つ一つの弾の質は僕から見て宇多田ヒカルと同等だと思いますけどね。
色合いは全く違うけど、質量が同じ感覚。
それでは時間帯ごとの文章の解説をしていきます。
「再生時間0:25~0:31」
子守唄。そして還り歌。
→イントロ音の印象。
後々の文章でも出てきますが、やはり「母」との繋がりをとても想起させる曲だと思います。
僕たちが赤ん坊の時の感覚にすごく戻らされるような。
あのぬくぬくした感じ。タオルと共に寝続けていた感じ。
還り歌については、う~ん・・・何だろうな。
「反転」をすごく感じる曲なんですよね。
クルックルッと。
表が裏に還るような。今いる場所から元いた場所に還るような。
returnする感覚がすごくイントロ音で感じます。
寝返り、みたいな。
馬鹿とか否定とか破滅とか。
納得する材料を知る前に、僕たちは安心してゆく。
理解する知恵を得る前に、僕たちは抱きしめられてゆく。
何もいらないのではなく、もうすでにここにあって。
始まってもう、終わっている感覚。
与えられたけど僕たちはもう、忘れてしまっているような。
→
馬鹿とか否定とか破滅とか、が、納得する材料や理解する知恵に相当します。
「ぐしゃっ」とつぶれる想い。
イントロ音を聴いて、心くにゃっとする感覚。
その感覚をなかなか言葉で表現できないのだけれど、
その感覚を後から説明するとすれば馬鹿、否定、破滅とか。
それらの映像・心象が、僕たちに安心を与えているような。
どちらかというと鬼束ちひろの曲を好んで聴く人は自分が「不幸な」状況にあり、
その現状の自分を上手く曲に言い当てられているような。
弱っている僕たちの心=馬鹿、否定、破滅、と言った感じ。
もう一度もう一度、繰り返しの輪の中に入っていこうかな。
→
「繰り返しの輪」
他の音楽解析でもよく出てくる言葉だけど、音楽は「繰り返し」の表現。
繰り返すことによって心染みてゆく。
繰り返すことによって心象重ねてゆく。
復習を何度も繰り返して、より実にしていく感じ。
また音楽という音の波は反復によって僕たちに伝えられていく。
その波を「繰り返し」とも捉えた。
また揺れ=繰り返し。
母にだっこされて揺らされる感覚=繰り返し。
忘れ続けることで霞み続けることで落とし物を拾いゆく。
→
音楽は普段見えないものによく触れてゆく。
なのでいつも使っている脳の部分を忘れゆき・霞みさせていく。
音楽はまずは忘れることから始まってゆく。
まずは「白紙」になることから始まってゆく。
この物語にヒロインはいない。
この物語に可愛い子はいらない
この物語に可愛い子は出てこない。
→
ここポイント。
他の音楽解析だとほぼかわいい子出てくるけど、
この曲は出ない。
出ないというか、かわいい子がメインではない。
他者よりもまず、僕たち・自分自身を顧みる曲という印象が強い。
ひどく意識霞んだ状態から・ひどく意識たゆんだ状態から、物語は始まってゆく。
たらればがifが、君を襲いゆく。
→
文章そのまんま。
存分に、淡く切なく萌えてゆけ。
君ならそれが出来るから。
→
「萌える」がポイント。燃える、でもいいかなと思ったけど、
もう少し「可愛さ」が欲しかったので萌えるにした。
楽しんで曲を聴けよってこと。
血の試練は平等に、過酷さと愛を与えていった。
→
毎度おなじみ「血」というワード。
この曲で僕たちは「戦っていく」という印象が強かったので試練にした。
並べ。
破滅的に厳かに、正しさ捨てて並びゆけ。
その道筋で君が見るのは光か、それとも。
→
並べ、に関しては僕たちはすごく曲に服従させられている感があったので。
順序良く更生させられてゆく感覚。
並べ以外は文章そのまんま。
光か、それとも(暗闇か)は、よくブログ内での音楽解析でも言っているもの。
まあこの曲は暗闇が先行して感じるんだけどね。
もちろん光と闇どちらも感じるが、暗闇の方が多く感じる曲。
「再生時間0:31~0:37」
無様ですね。
ひどく見世物ですね。
幾度も君は刺されて。
絶え間なく君は殺されて。
→
僕たち聴き手の、堕ちている感。
頭からっぽにして僕たちは堕ちてゆく。
現在の不幸な状態を、より鮮明にしてゆく・はっきりと表現してゆく。
音楽はいわば僕たちの心の「鏡」
それがそこまで、悲しくなくて。
それが少し、嬉しくて。
それがそれこそが、君の唯一の願いであったような気がして。
それがそれこそが、君の唯一の救いであったような気がして。
たぶんおそらく本当に。
実際に確実に確かにそうなんだ、うん。
うん。
泣く必要も無く、叫ぶ故も無く。
死を絶望を悲しみを、君は認めゆく。
死を絶望を悲しみを、君は収めゆく。
→
文章そのまんま。
自分の顔色・肌色が違う色に染まっても、君は気づかず。
最初から君は、紅い種だったんだ。
君は紅い星の生まれだったんだ。
→
つまり僕たちは、血に染まっているということ。
「紅い種」とか「紅い星生まれ」は、僕の表現レヴェルが低いのでこういう単語しか思いつかなかった。
つまり最初から僕たちはこういう人間だったんだよ、元々、ということ。
元々、死的な生き物、元々血的な生き物、血に染まった生き物ということを表現したかった。
その状態が嬉しい、ほっとする。
夢は夢のまま行われていて。
→
この今の、僕たちの状況を少し俯瞰して見て、「夢」っぽいことが行われているなと思った。
実際他の人から見たら僕たちは別に血を流したりしたいないけど、
でも僕たちはそう思っている曲に見せられている。
ここではない。ここにいない。
→
現実と音楽の中の世界を行ったり来たりしている感じ。
その境目をうろついている。
音楽聴いている時って、その辺が分からなくなるよね。
違う、違う、違う。
→
これは前文章の「ここではない。ここにいない。」と同じことも言っていて、
さらにそれだけではなく、僕たちの心がどっちに行けばいいのか、
つまり自分を否定するべきがしないべきか、
また自分は暗闇であるべき人間かそうでないかを模索している感じ。
いわば「反転」している。
(説明下手ですまん)
居ながらにして君は消えていった。
身体残して、君は堕ちていった。
→
ブログ内の音楽解析で何度も言っているけど、
音楽を聴いてまずは僕たちは「喪失」から始まってゆく。
結局僕たちは音楽の世界の中へと入っていった。
そしてブログ内の音楽解析で何度も言っているように、
なので「堕ちる」。
「再生時間0:37~0:48」
ふう。
→
堕ちて、一旦落ち着けている。
ここでは共食いが、とても盛んだ。
誰も言葉を使っていない。
誰も知性を持っていない。
ただただ擦れる音がする。
ただただ掠る音がする。
→
ここら辺の表現、個人的に好き。
堕ちて、何を見たか。
堕ちた先の世界。
腐敗した世界。
擦れる・掠れるに関しては他の音楽解析の文章でもよく使っているけど、
それは全部僕たちの「心の揺れ起点」「心の揺れ発端」のものですん。
精神的に僕たちは死んでいるけど、それでも動き続ける心臓の動きを、
掠れる・擦れると言っている。
またこの堕ちた先の世界でもバケモノたちがカサカサ音、コソコソ音がしていて、
それが耳的に印象的。
交わりの中に生を感じ。
生を衝動・擦れと捉え。
→
バケモノたちは知性を持たず、ただただ揺らし合っている。
まあその揺らしには「ファック」も含まれる。
よくここまで種を保ってこれたよな。
そもそも生き物って、元々こんなものか。
少し生を過大評価し過ぎていたね。
→
文章そのまんま。
生きていることの誇らしさに萎えて、君は徐々に存在を薄めていった。
影の中で、カオスな世界を傍観し続けていた。
→
この腐敗した世界を傍観している。
そんんで自分たちの存在を、より薄める、失くしていく。
自分を消してゆく、個を消してゆく。
ただただ「影」になっていくのを感じる。
「再生時間0:48~0:57」
ここでは誰も目を持たず。誰も学ばず。
誰も超越せず。誰も選ばず選ばれず。
皆が皆、香りだけを頼りに這いずり駆けている。
→
堕ちた世界を観察している。
バケモノたちの様子を観察している。
よかった、平等で。
よかった、みんな下等で。
→
生き物を下に見てゆく。
生き物に偉大さを捨ててゆく。
一番底にいるのに、皆を見下ろしている感覚を君は得ていて。
一番オワコンなのに、自分の周りだけに灯かりが灯っているような心地になっていて。
→
バケモノたちよりも、僕たちは下にいる。
バケモノたちよりも、僕たちは堕ちている。
徹底的に人間を捨ててゆくんだけど、何か心が温かく感じて、それはなぜかということ。
心の移住はゆっくりと行われ。
血の入れ替えは適度に適量に進行して。
→
僕たちの心の状況説明。
白色と赤色だけが、君を祝福し続けていた。
→
これも説明足りなかったかな感はある。
ブログ内の音楽解析でもよく説明しているように、
僕たちはまず「色」で物事を捉えてゆく。
なので今の僕たちの状況は何色かなあと思ったら、白と赤、白紙と血かなあと思った。
君はここにいながら、ここにいない。
抜け殻の君を、生き人は弄び続けていた。
→
前の方に説明した「ここではない。ここにいない。」とほぼ同義。
それで僕たちは今堕ちた世界にいるのだけれど、
本体の身体は現実世界に置いてあって、その僕たちに対して現実の人は色々言ってくる様子を「弄び」と表現した。
バーカ。
→
弄びに対する意見。
「再生時間0:57~1:05」
この時間帯は「葛藤」。
堕ちたままでいるのか、それとも這い上がっていくのか。
何度砂をすくっても、指と指との間からこそりこそりと砂は落ち。
満つことを望まず。枯れ消えゆくことを君は望んでいた。
→
僕たちの心理説明。
救えない。
消失感の中に希望と呼べない希望を乗せて。
黄昏の中に成立しない慈しみを添えて。
→
これはちょっと僕の文章が下手なんで伝わりづらいかなと。
希望と言ってはいけない希望。慈しみと呼べない慈しみですね。
中身がない希望、慈しみ。
言葉だけの希望、慈しみ。
僕たちが堕ちた世界にとどまり続けている理由を、それらでごまかしている感じ。
傍に静がいて。それが君を呼んでいて。
君もそれを望んでいて、静へと向かうところだった。
→
これ以降、ちょっと文章表現下手かなあと思った。
「静」は「死」ですね。
静謐な世界=死ぬ。
生きるか死ぬか、その細い橋を渡っていて、前に進むかそれとも堕ちるか。
もう一方の傍らで、薄汚いケモノがしっぽを振って君を呼んでいた。
わんわん、わんわん。く~ん、くん。
止めるな止めるな、止めてくれ。
→
ここはクレヨンしんちゃんの映画の「オトナ帝国の逆襲」のラストシーンみたいな。
自殺しようとする敵ヒロインを、鳥が止めるような。
偶然の、しかし必然の生。
ここら辺、僕的にはぐっときたけど、伝わってルンゴ?www
お願い。ごめんなさい。ありがとう。ごめんね。
ダメダメな君はいつまでもいつまでも下を向き続けていた。
→
ケモノに対してのお礼。
ダメダメな君は、クレヨンしんちゃんに影響されて。
誰も君をけなさなかった。誰も君を否定しなかった。
→
世界を光と捉えゆく感じ。
これまでとは正反対。
堕ちて堕ちて堕ちきって、救いを求める感じ。
そこに君は怖さを感じた。
そこに君は弱さを感じた。
→
生きるのが怖い。そんな自分が弱い。
それまで堕ちていた時は死に続ければそれでよかったけど、生きようとしたら色々な「障害」が見えてきて怖く、そしてそれらに立ち向かうには自分は弱い。
そして君はまた君を失っていった。
そして君はまた君を忘れていった。
→
現実に戻ってゆく感じ。
怖さと弱さだけが君の記憶の片隅に残り続けていた。
こわいこわい。そして弱い。
→
この解説内で僕たちは不幸で暗いって何度も言っているけど、
でも実際現実の世界ではそこそこ明るいよね、表の顔は。
現実世界の僕たちは明るい。
だけど心の片隅に暗い部分がある人が、こうやって鬼束ちひろの曲を聴く。
現実の世界と、音楽の世界。
光、そして闇。
おもしろいよね、よね(笑)。
夜は尊く、そして永く広い。
永遠、存分に。
→
文章そのまま。
「再生時間1:05~1:19」
サビに達してブログ内の音楽解析で何でも説明しているように、
僕たちは現実世界に戻ってゆく。
母が死に、君は毎晩、母との夢を見て。
→
「母」というワード。
確かブログ内の音楽解析ではこれはほぼ出てこなかったと思う。
だけどツイッター上の音楽解析は結構出てくる。
これまでの、この曲を聴いてきた僕たちは何だったのかを俯瞰して見て、
これは結局「母に繋がる」ものだよなあと感じて。
=子守唄。還り歌。
なんで僕たちは生きてるのっていう中2的な話になるけれど、
その答えに近いのは「母との想い出」が近いなと感じて。
戻りたくはないけれど、あの時の母の笑顔の真意を君は知りたくて。
→
「戻りたくない」は微妙っちゃ微妙だけど、どちらかというと戻りたくない。
ここにいたい。現在にいたい。
「母の笑顔」=「母の幸せ」=幸せと何か。生きるとは何か。
大人としてではなく人としてではなく、子としての自分の価値を意味を、
君はもう一度触れてみたくて。
→
自分の存在価値を探る感じ。
その答えは母が自分に向けられた愛にある感じ。
子ども子ども、子供のための子守唄。
還ることはもう、赦されず。
誰も泣き止むことはなく。
誰も立ち上がることすら出来ず。
ただただみんな、鳴いている。
ただただみんな、泣いている。
→
文章そのまんま。
もう母は、いないのに。
→
ここポイント。
これは別に僕たち全員が母がいない・母が死んでるどうのこうのではない。
それより母から離れている。母離れしている。自分が赤ちゃんではなくなっているという感じ。
そうなると僕たちの存在意義、幸せが測りづらい。難しい。
なので困っている感じ。
そして夜が明けてゆく。
ああ、空だけは静かだ。
→
そしてその夜が明けてゆく感じ。
朝の空を見て、その感想を「静か」と僕は思った。
ここら辺、説明しにくい。
「再生時間1:19~曲の終わりまで」
音楽の物語がほぼ終わって、さらに俯瞰している感じ。
出口の目の前にいるけれど、皆が皆出るのを躊躇していて。
→
僕たちはほぼ現実に戻っているけど、まだ音楽の世界に足を浸からせている。
この中は・音楽の中は居心地がいいから。
心の実験はとても軽やかに行われ続け。
心象を心像を、僕たちは不器用ながらも揺らし続け。
→
これまでの音楽を聴いての僕たちの心の揺れを「心の実験」と表現。
停止した世界が妙に懐かしく心地よく。
→
停止した世界=堕ちた世界=腐敗世界。
灰だけの世界をとても軽やかに僕たちはまた歩き始め。
→
灰だけの世界=現実世界。
売るレベルではない欠陥品は倉庫の奥の奥でしまわれることになった。
→
この「欠陥品」は何だろうなあ・・・。
さっきまでの堕ちた世界にいることを良しとしていた僕たちの心でもあり、
先程までの「夢」について。
他にも意味ありそうだけど、今んとこ言葉が出てこない(/・ω・)/。
この扉を開ける者は以後、誰もいなかった。
皆が皆、この出来事を忘れていった。
→
文章そのまんま。
皆が皆、この不随の旅を無いものとしていった。
それでいいと、君は思った。
→
「不随の旅」はこれまでのことですね。
今まで曲を聴いて僕たちが見ていた・感じていたこと。
「不随」=身体動けない。
身体動かないほど、一瞬の出来事といった感じ。
曲を聴いてからり頭巡らしていたけれど、それと対照的に身体ほぼ動いていなくて、
その対称感。
とても動いていた心に対して、ほぼ動いていなかった身体に注目しての「不随」。
以上、解説終わりです。