音楽解析on twitter解析曲名「どんなときも(槇原敬之)」のブログ上での掲載。

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槇原敬之 - どんなときも。

 

※以下、ツイッター上に最初に載せた文章から、一部修正しています。

 

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いつまで倒れたふりを、嘘泣きをしながらし続けているの?
いつまで死んだふりを、薄ら笑いをしながらし続けているの?
だいぶ、遅れてしまったね。
だいぶ、遠回りをしてしまったね。
だいぶ、君自身を見捨ててしまっていたね。
みんながかっこいいヒーローになれることはなくて。
みんなが気高いヒロインになれることはなくて。
どこかでみんな、諦めて。
どこかでみんな、役を代えて。
そうしてみんな、消えてゆく。
そうしてみんな、去ってゆく。
この曲が君の心に映しだす物語は、鍛錬の物語。
あのさあ、みんな辛いんだよ。
あのさあ、いつまで被害者面をしているんだよ。
あのさあ、なに安い悲劇で自分を見定めているんだよ。
君はまだ、舞えるから。
君はまだ、跳べるから。
休んで休んで休んで休んで、そしてまた起こされにゆこうか。
起こされる過程で何度も殴られて・何度も蹴られて。
げぼを出し切るまで、殴られて。
君の原形、忘れてしまうまで、蹴られて。
そうして君をぐちゃぐちゃのボロボロにしてから、
無理やりにでも、この曲は君を新たなる旅へと向かわせてゆく。
自分の弱さに酔い続けるのではなくて。
自分自の身弱さに言い負かされ続けるのではなくて。

山の頂きから見える美しい景色、もう一度君に見せたくて。
この曲と共にまた、君、昇りゆこうよ。
君の笑顔を取り戻すために。
君が君自身の笑顔を愛せるようになるために。
どうか、共に。
今より高い所へと、登り向かっていきましょう。

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人が、多すぎて。
世の中には・社会には・今の君の周りには、
君と同等、もしくは君以上の人が多すぎて。
子供の頃は、違ったかな。
子供の頃の、それが全世界だと思っていた君の狭き世界の中では、
君は唯我独尊で。
上位グループに所属していて。
出来ない子を・頭悪い子を下に見て。
冷たい目で・余裕な目で、狭き世界を見下ろして。
人は社会に多すぎて。
自分をレヴェルアップさせるために、年齢を重ねて君は人多き街へと繰り出して。
多くの人を知って。
多くの人を見て。
多くの人を感じて。
自分の存在が、どんどんと小さくなってゆくのを感じていって。
誇大化していた中身のない空虚な自信が、急速に縮んでいって。
心真っ暗闇、体感して。それがとてもこわくて。
自分の頭の脆弱さ、初めて経験して。それに対処出来なくて。
世界は広すぎて。社会は強すぎて。
いや、それまで君がいた世界が、狭かっただけで・弱かっただけで。
これまでの常識・考え方、いとも簡単に壊されて。
また再構築しないといけなくて。
出来なくて。
焦って。
笑えなくて。
他人の人の目ばかり気にして。
挫折という言葉、重く体感して。
惨めで。
何も出来なくて。
時間だけが過ぎて。
どんどん追い込まれていって。
そして君は限りなく消えて行ったんだ。
早く死ねばいいのに。
死ねばいいのに。
死ねば、いいのに。

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君は独り、虚ろになって。かかしとなって。
これからを閉ざして。
これまでからも、断絶して。
どこでもない・どこにもない今に、ふらりふらり、君一人。
やけになって、自分の心を失くして街の色に染まってみたり。
分からなくなって、他人を非難攻撃ばかりしてみたり。
何も分からない。
自分が何者だったのか。
自分が、何者を目指すべきだったのか。
人、多すぎて。
望んでいたもの・掴もうと思っていたもの、消えていって。
頭、悪すぎて。
どこからやり直せばいいのか分からなくて。
もう、やり直せなくて。
辛さを越えた呆ればかり、漂わせて。
何もない君、ただただ気持ち悪かった。
気持ち悪い。
マジで、気持ち悪い。

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君は何度も自虐して。病んでたら自傷もして。
馬鹿だから。
自分の言葉を、忘れてしまったから。
自分の顔を、どこかに置いてきてしまったから。
他人のお面を借りて、安心して。
偽り続けて逃げ続けて、自分を安心させていって。
不安になるのが、一番こわい。
弱い自分に・かわいそうな自分に気づいてしまうのが、一番嫌だ。
逃げて。
忘れて。
子供の頃の自分から、遥か彼方遠く離れていって。
子供の頃の自分に会いたくなくて。
子供の頃の自分に今の自分、会わせられなくて。
意味なく延ばす君の命、とてもか細い。

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疲れたね。
ここまでだいぶ、殴られたね・蹴られたね。
殴られるような、醜い君だったから。
蹴られるような、オワコンな君だったから。
ゴミ以下で。ミジンコぐらいで。
早く処理されるべきで。
早く消えるべきで。
早く諦め尽くすべきで。
君が昔から持っていた希望というもの、たぶんそれ偽物だから。
君が昔から抱えていた明るい未来というもの、それブックオフでの買取不可レヴェルなものだから。
早く気付こうよ。
早く、自分に期待するの止めようよ。
他人の言う意見、すでにもう君の耳には全く入らなくて。
いつまでもいつまでも、昔から愛用している汚いヌイグルミばかりと会話していて。
現実を直視、出来なくて。
子供のふりをし続けて。
高い世界を知らないまま死にゆくことを望み続けて。
別に、それでもいいけどね。

それで、そこから、君はどこに。
挫折から築きゆく、平穏そうな幸せというも全然あるから。
世に・社会に散らばっている命って、99.99%そんな命だから。
どこかでみんな、何かを諦めて。
届きそうな淡い幸せを掴もうとしている。
それ、全然素晴らしいから。
全然馬鹿にして言っているんじゃなくて。
それ、めちゃくちゃ凄いことを成しているから。
うん。
後悔と諦め、実は昔から君に優しく添い続けてくれていて。
山、一つだけではないから。
美しい山、まだ無数にあるから。
登ろうとする意志があることが、大事だと思うよ。
例え登れる山が、とてもとても低く平たんでも。
最低でも、今の君よりは高いところにある場所だから。
登れる気が湧いてきたら、共に登りゆこうよ。

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君、久しぶりに心を動かし始めて。
君、それでも見た目はほぼ死んだままで。

すぐには、変われない。
変わるとは積み重ね。
0.1秒だけ変わっても、0.1秒分だけしか厚みは出ない。
前を向くには、前を向いた分だけの期間が必要で。
元気を取り戻すには、日々元気貯金をしていかなければ貯まらない。
少しずつ少しずつ。
好きな君・好きな自分、取り戻していって。
少しずつ少しずつ。
笑顔がとても愛らしい君、蓄積していって。
死も生も、ほとんど一緒。
死も生も、紙一重
別に、どちらでも。
死に続けても生き続けても、君は君で。
気持ちいい方を、見定め続けて。
心穏やかになれる方はどちらかなのかを、観察比較し続けて。
生と死を往復しながら、君自身を遊ばせて。
生と死、どちらも経験しながら、君を漂わせて。
馬鹿なのかな。
馬鹿じゃないのかな。
誰が決めるのかな。
誰の言葉、信じていくのかな。
おもしろく。
鼓動揺らしながら、君、今を優しく越えてゆけ。

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いやらしく太ましく、日の出は君に射しこんできて。
太陽の光、クソうぜええ。
日の光りというものは、正直すぎるから。
太陽が映し出す世界は、心閉ざしていた君には眩しすぎるから。
君の悩んでいたしょぼい想いが、より鮮明になってしまって。
君のクヨクヨしていた脆弱な想いが、より明確にされていってしまって。
まだ、隠れていたい。
まだ、眠っていたい。
朗らかに生きること、大変なの。
自分を偽らないで生きること、とても難しいなの。
君は未だ、下ばかりを向いていて。
君は未だ、自分自身にゴメンねを言えなくて。
偽り仮面の自分が泣きながら、本当の自分を庇い続けている。
庇う仮面の自分、損傷ひどくてズタボロで
庇われる本当の自分、何も出来なくてとても幼稚で。
二人の自分、まともに話し合えるのはまだだいぶ時間がかかる。
君の中の小人なる君自身たち、お互い慰め合い続けていた。
かわいー。

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君の血の浄化は、君に気づかれるまま盛大にかつ静粛に行われてゆき。
穢れたままじゃ、かわいそうだから。
穢れたままじゃ、惜しいから。
「世界」というものを、もう一度疑って。
「世の中」や「社会」というものに対して、もう一度朗らかに疑問を抱いていって。
君はまだ、君を知らなくて。
君はまだ、君自身の色彩をまだ感じ取れていなくて。

君はまだ、世の中や社会によって映えゆく君を知らなくて。
まだ、知れると思うから。
まだ、学べると思うから。
まだ、得れると思うから。
とりあえず今は、君の心と身体に溜まった汚いものを、
ハチャメチャに吐き出していこうか。
だいぶ、溜まっているから。
だいぶ、侵されているから。
だいぶ、君の色彩を蝕んでいるから。
もったいないよね。
惜しいよね。
綺麗なものに気づかないまま、死んでゆくのは。
美しいものに気づかないまま、倒れゆくのは。
辛いけれど逃げ出したいけれど、もう一度。
面倒くさいけど億劫だけど気持ち悪いけど、もう一度。
もう一度、君、歩み進んでいこうか。
フレー。
フレー。

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不器用少年少女たちの奮闘物語はようやく終わりに近づき。
マジ、現実世界はきついっす。
マジ、生きるってクソゲーっす。
生きるの99.99%はまるで死で。
死にながら君は生きて。生きながら君は死んで。
ボーナスステージ、一瞬で。
笑ったら、すぐに泣かされて。
余裕、なかなか与えられなくて。
誉められること、限りなく透明に近いゼロで。
よく、成り立っているよなあ。
よく、懸命さ、日々持ち合わせているよなあ。
疲れて。
疲れた次に、また疲れて。
ふつーに毎日、苦しくて。
ふつーに毎日、誰かに愚痴を言いたくて。
イライラ枯れぬまま、欲求不満減らないまま、
また君、今夜も眠りゆく。
眠りゆく君の身体、まだだいぶ温かさが残っていた。

おやすみ。
おわり。


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解析曲名「どんなときも」
終。