眠れない人のための「木枯らしに抱かれて (小泉今日子)」徹底解析。~想い人たちよ永遠に。~

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小泉今日子 - 木枯しに抱かれて (live clip)

 

 

はいこんにちは、犬飼です。

 

今日も音楽解析をやっていきたいと思います

 

音楽解析とは何か、まずはそれについて説明していきます。

 

 

 

『僕たち』、という存在はよく分からないものだと、僕は思います。

 

日々何かを想う僕たちだけど、その「想い」に法則性があるようで、あまりないような・・・。

 

とても不規則に、僕たちは日々を生きている。

 

ひどく大雑把(おおざっぱ)に、僕たちは想い繰り返している。

 

 

GOAL(ゴール)があるようでないような、僕たちの毎日。

 

昨日の夜に心に決めたことを今日の朝には忘れている、僕たちのお気持ち。

 

 

僕たちは日々、漂(ただよ)い続けている。

 

僕たちはいつもどこか、何かを忘れたような顔をしている。

 

 

僕に初めて彼女が出来た時、彼女と一緒にいる時間が僕にとって唯一の「時間と言えるもの」だった。

 

それまでの僕は、「時間」を持っていなかった。

 

彼女と出会うまでの僕は、この世界にいることを証明されていなかった。

(△)

 

 

誰かと出会うことで僕たちは、自分という存在を「時」に刻んでいく。

 

誰かの身体(=頭・心)に自分を刻むことで、僕たちは自分が生きていることを実感していく。

 

 

誰かに興味を抱くことで抱かれることで僕たちは、僕たちの存在を証明していく。

 

誰かに愛されることで愛すことで僕たちは、ここに自分がいる理由・明日に自分が向かう理由を教わっていく。

 

 

僕たちは一人では、何も分かれない。

 

僕たちはひとりのままではただただ、漂(ただよ)うことしか出来ない。

 

 

僕たちは「刻まれる」ことを待ち続けている。

 

僕たちは「刻む」ことを切望している。

 (今今回の文章読み返してるんだけど、今回の文章△)

 

 

自分たちの心の中の「ケモノ性(=本能)」が、僕たちの生きる動力だ。

 

僕たちの本能が、僕たちを他者と結び付けさせようとしていく。

 

僕たちの本能が、僕たちを他者との関係性に組み込もうとしていく。

 

 

他者との素晴らしい繋がりを感じることで僕たちは、心を痙攣(けいれん)させていく。

(心を痙攣(けいれん)w) 

 

誰かに認められる・愛されることで僕たちは、おのおのの心に美しい景色を創り出していく。

 

 

僕たちは知りたくて。

 

僕たちは知られたくて。

 

 

繋がりへの切望が、また僕たちを狂わしていく。

(そう、狂わしていく)

 

満たされることを追い続け、僕たちは日々焦(あせ)り続ける。

 (そう、焦り続ける)

 

 

そんな僕たちを音楽は、『監視(かんし)・鑑賞(かんしょう)』していく。

 

本能によって歪(ゆが)められていく僕たちを・繋がりに狂わされ続ける僕たちを、音楽は冷静に眺(なが)め続けていく。

 

 

音楽は冷静に、僕たちの心を映し出す。

 

音楽はいとも容易(たやす)く、僕たちの心を解剖(かいぼう)していく。

 

 

僕たちの心はとても操(あやつ)りやすくて。

 

僕たちの心はとても映(うつ)しやすくて。

 

 

音楽はとても簡単に、僕たちの心をその曲の中に映していく。

 

音楽を聴く過程で僕たちは、音楽に僕たちの心を「解剖(かいぼう)」されていく。

 

音楽を聴く過程で音楽が映し出す僕たちの心、

その現れていく心の様子を見つめていくことを、僕は「音楽(心理)解析」と呼んでいます。

 

そんな楽しそうで怖そうな音楽解析を、今夜もやっていこうと思います。

 

よろしくお願いいたします<(_ _)>。

 

 

今夜解析していくのは小泉今日子さんの「木枯らしに抱かれて」という曲です。

 

いつものようにYOUTUBEにある動画を使って解説していきます。

(今回使う動画は非公式のものです。)

 

動画の再生時間に応じて、その時間帯ごとに僕が曲から感じ取ったものを述べていきます。

 

それでははじめていきます。

 


小泉今日子 - 木枯しに抱かれて (live clip)

 

 

『再生時間0:00~0:00』

 

プロローグ。

 

曲を聴く前、動画を再生する前の、あらすじのようなもの。

 

序章。

 

もうすぐ曲が始まっていく。

 

それは楽しい時間に、なればいいよね。

 

君の日々は、あまりにも大変だからね。

 

楽しい時間が、欲しいよね。 

 

以下この時間帯の詳しい解説

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もうすぐ曲が始まっていく。

 

もうすぐ音楽が始まっていく。

 

 

は、早くくれ。

 

早く僕を狂わしてくれ。

 

早く「喪失」と「自傷」を僕にくれ。

 

早く、早く、早く・・・。

 

 

今夜も僕たちは、音楽に心濡(ぬ)らされていく。

(モイスチャー)

 

今夜も僕たちは、音楽という海に溺(おぼ)れていく。

 (ブクブク、ゴボゴボ)

 

 

窒息(ちっそく)しそうな苦しいとも言える状況で、僕たちは「希望」を見出していく。

 

曲を聴く過程で僕たちは、僕たちの心の暗闇・心の深層に極限まで近づいていくことで、

自分自身を「安心」させていく。

 

 

「終わりと始まり」を、曲を聴いていく途中で僕たちは感じていく。

 

「生と死」を、曲を聴く途中で僕たちは、自分たちの心に鮮やかに浮かび上がらせていく。

 

 

なかなか見れない「ショー(演舞)」を、曲を聴く過程で僕たちは鑑賞していく。

 

時に心ズタズタにされ、時に心満たされながら、僕たちは曲を楽しんでいく。

 

 

動画の再生ボタンを押して、曲を聴き始めよう。

 

偉大なる冒険も、はじまりはいつもたった一人の勇敢(ゆうかん)な勇者からで。

 

君がいるから旅は、成立していく。

 

君こそが、この無限なる旅を創り上げていく。

 

 さあ、出かけようか・・・。

 

 

 

『再生時間0:00~0:33』

 

再生時間0:00秒から0:33秒までの曲を聴いて、僕が曲から感じるもの。

 

曲が始まる、始まっていく。

 

曲と共同作業しながら僕たちは、自分たちの心が所持しているものを明かしていく。

 

曲は僕たちの想いを、膨張(ぼうちょう)させていった。

 

以下この時間帯の詳しい解説

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曲が始まっていく。

 

音楽が始まっていく。

 

 

砂漠の大地で僕たちはただ一人、歩みを開始する。

 

何もない・すべてが崩壊した悲しささえないこの世界の中で、

僕たちはただ一人「歩み」を開始する。

 

 

絶望を越えたどこか虚無感(きょむかん)に支配されながら、僕たちはふわりふわりと歩き始める。

 

ほぼ死んでいるのに、生きていく。

 

もうその瞳には何も映すことが出来ないのに、僕たちは呼吸していく。

 

 

はじまりの台地はひどく儚(はかな)くて。

 

曲が始まって僕たちはいきなり、「終わり」から始まっていく。

 

 

イントロ音が僕たちの心を襲(おそ)っていく。

 

イントロ音が僕たちの心を支配していく。

 

 

イントロ音は僕たちの心の引き出しを開いていく。

 

僕たちの心はイントロ音に言われるがままに、「虚(うつ)ろな景色」を自分たちの心の世界に展開していく。

 

 

曲と僕たち。

 

曲と僕たちの心。

 

お互い意識し合いながら、曲というのは進んでいく。

 

 

僕たちは曲のサウンド(=音)に自分たちの心を映し、曲は僕たちの心から映像・心象を引き出して。

 

曲と僕たち、お互い助け合いながら、曲の「物語」を構築していく。

 

他者にはあまり知られたくない・他者にはあまり理解してもらえない想いを、僕たちは曲と「共有」していく。

 

 

うふふ。

 

えへへ。

 

あはは。

 

おほほ。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

氷の女王はどこか気(け)だるげで。

 

彼女のため息に、僕たちは僕たちの想いを重ねていく。

 

彼女を倒せるのは、僕たちしかいない。

 

彼女を倒して、この世界を救うんだ・・・。

 

 

 

『再生時間0:33~0:49』

 

再生時間0:33秒から0:49秒までの曲を聴いて、僕が曲から感じたもの。

 

ボーカルの歌声が現れる。

 

相容れないものが混ざり合うのを目の当たりしていくことで僕たちは、

奇妙な「恍惚(こうこつ)」を感じていくのであった。

 

曲はまだまだ、始まったばかりなのだ・・・。

 

なのだ・・・。

 

以下この時間帯の詳しい解説

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臆病者(おくびょうもの)は、死にはしない。

 

怖い怖いと言いながら、明日に夢を見続ける。

 

 

不安な方が、安心する。

 

少しだけ不幸せな方が、幸せでいられる。

 

 

この時間帯、ボーカルの歌声がやってくる。

 

何というか、ひどく『叶わない』歌声だ。

 

 

音楽って大抵(たいてい)は、明るい曲が多い。

 

宇多田ヒカルに代表されるように、僕たち聴き手に「御光(ごこう)」を注いで僕たちを元気づける・成長させるのが一般的と言われる音楽だ。

 

 

今回の曲は、明るくない。

 

今回の曲は、叶わない。

 

 

今回の曲は音楽を利用して、僕たちに「暗闇(くらやみ)」をぶつけてくる。

 

暗闇の塊(かたまり)を、暗闇の隕石(いんせき)を、僕たちの瞳の奥にぶん投げてくる。

 (うぎゃー)

 

 

その歌声は、ひどくミスマッチ。

 

普通では混じり合わないものが、音楽というカプセルの中で混じり合う。

 

音楽が彼女に、新たな色(カラー)を見出す。

 

音楽が彼女に、新たな血(ブラッド)を注いでいく。

 

僕たちはそれを、傍聴(ぼうちょう)していく。

 

許されない物語を、僕たちは鑑賞(かんしょう)していく。

 

 

まるで人間の女が、魔物の子をお腹にはらんだような。

 

「アイドルと陰(かげ)」の融合(ゆうごう)が、僕たちの心に奇妙な『気持ち悪さ』を生み出していく。

 

注いではいけないものが、注がれていく。

 

挿(い)れてはいけないもが、挿(い)れられていく。

 

 

純潔、葛藤、 焦燥、苦悶。

 

僕は胸が苦しくて。

 

光の容器に暗闇が注がれていくことが、僕の心は耐えられなくて。

 

 

気持ち悪い。

 

気持ち悪い。

 

そして・・・、とても気持ちいい。

 

 うう、うはうは。

 

 

最低の気持ち悪さの中で、僕たちは見出していく。

 

身体壊されて精神壊されることで僕たちは皮肉にも、『美しいもの』に気づいていく。

 

「美しいもの」って・・・。

 

「美しいもの」とは・・・。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

旅はまだ、始まったばかり。

 

そう簡単に、締(し)めるべきではない。

 

そう簡単に、結論付けるべきではない。

 

僕たちはまだ、「漂(ただよ)う」ことが許されている。

 

僕たちはまだ、「遊ぶ」ことが許されている。

 

憂いも 快美も全部、音楽の中に詰め込んで。

 

盛大に、堕ちていこう。

 

そして盛大に、悦(えつ)っていこう。

 

 

 

『再生時間0:49~1:28』

 

再生時間0:49秒から1:28秒までの曲を聴いて、僕が曲から感じたもの。

 

うわあ・・・。

 

僕たちの心に、ボーカルの歌声がとても多く注がれていく。

 

彼女の色に染まり、彼女の意思と重なり合うことで僕たちは、

自分たちの心に秘めた、とても「幼稚な想い」を浮かび上がらせていくのであった。

 

以下この時間帯の詳しい解説

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あの時のあの人の、あの笑い顔の真意(しんい)が知りたくて。

 

あの時のあの娘の、あの時の悲し気な顔の理由(わけ)が知りたくて。

 

 

年齢を重ねるにつれ僕たちは、「同じ内容の夢」ばかり見てしまう。

 

年を重ねるにつれ僕たちは、過去の断片を勝手に組み立てて遊んでしまう。

 

 

あの時のあの人のあの顔が、僕たちを生かし続けている。

 

あの時のあの娘の顔に浮かんだ「謎(なぞ)」を解明したくて僕たちは、生きることに期待して、結局は今日を無駄に過ごしてしまう。

 

 

答えが出ない問いが、僕たちは好きだ。

 

晴れることのない空を眺めていることで、僕たちは自分を「安心」させている。

 

 

ヤンデレは永遠にヤンデレで。

 

病(や)み続けることで僕たちは、自分たちの士気(しき)を保持していく。

 

心をかき混ぜ、心をぐちゃぐちゃにされることで僕たちは、

自分を追い込み、そして強制的に「美しいもの」を目指す自分を創り上げていく。

 

 

曲は僕たちと一定の距離を保ちながら、僕たちの心を監視し続ける。

 

僕たちはいいように、曲に踊(おど)らされていく。

 

僕たちは笑いながら、曲によって引き出されていく自分たちの心模様を堪能(たんのう)していく。

 (アハハハハ)

 

 

音楽は0.1を10000にしていく。

 

僕たちの心に僅(わず)かでも「隙(すき)」があれば、音楽はそこを突いていく。

 

僕たちの「怖がり」な性格を、音楽は深堀り していく

 

 

ボーカルの歌声は、僕たちの「急所」を突き続ける。

 

心えぐられて心見破られて僕たちは、自分たちの心に隠していた、『病的な嫉妬心』を露(あら)わにしていく。

 (※ここがポイントですよね。「病的な嫉妬心」、もしくは「幼稚な想い」。どうやって説明しようかなあ・・・。この嫉妬心、幼稚な想いっていうのは、この曲もしくはボーカルの歌声に対してです。「共感」は「嫉妬心」を産み、むしろ「嫉妬心」の方が僕たちの生きる材料となっていく。僕たちの活力となっていく。「嫉妬心」の方がより活きのいい色(カラー)を持っていて、それが僕たちの生きるの原動力になっていく。自分たちの心の奥底に隠していた心象がこの曲にこのボーカルの歌声に明らかにされるのはとても嬉しいことだけど、それは同時に「奪われた」、という感覚を僕たちに与える。僕たちはやはり、一番は僕たちでいたいから。自分を一番知っているのは自分であり続けたいから。だから嫉妬する。だから悶える。)

(↑この説明分かるンゴオ?) 

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

好きな気持ちは暴走する。

 

「愛」って言葉は、都合のいい言葉だから。

 

その言葉の意味よりもその言葉も音の響(ひび)きに、僕たちは惑(まどわ)わされていく。

 

賢(かしこ)くなるって、難しいなあ・・・。

 

賢くなるってなんだか、遠回りしてるみたい。 

 

ほわわわあ・・・。

 

 

 

『再生時間1:28~1:44』

 

再生時間1:28秒から1:44秒までの曲を聴いて、僕が曲から感じるもの。

 

曲を聴き進めるごとに僕たちは、自分たちの意識を薄(うす)めていく。

ポカリスエット、ごくごく。ぷは~) 

 

自分たちの意識が曲に乗っ取られることで僕たちはやっと、

自分という存在の「憐(あわ)れさ」に気づいていくのであった。

 

もう、ダメポ?

 

うん、ダメポッ!

 

以下この時間帯の詳しい解説

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巨大迷路の中で迷っても僕たちは、出口を探そうとはしていない。

 

染まるまで染まり切るまで僕たちは、曲を聴くのを止(や)めれない。

 

自分たちの意識が・自分たちの存在が曲の中に埋没・喪失し切るまで、僕たちは曲を聴くのを止めれない。

 

 

曲を聴いている間僕たちは、自分の心に住み着いた「亡霊(ぼうれい)」と会話し続ける。

(亡霊・・・。) 

 

曲を聴いている間僕たちは、人を狩る「死神(しにがみ)」とボードゲームし続ける。

 (死神・・・)

 

 

満たされない気持ちが心地よくて。

 

叶わない想いが嬉しくて。

 

 

曲を聴いている間僕たちは、還(かえ)ってこない稚魚(ちぎょ)を待ち続ける。

 

曲を聴いている間僕たちは、すでに破れ切っているポイで金魚をすくおうとし続ける。

 

曲を聴いている間僕たちは、曲の音(サウンド)から引き出された自分たちの心模様を理解するために、様々な情景をおのおのの心に映しだしている。

 

曲がBGMとなって、僕たちは心の中でBGMに合った映画を上映し続ける。

 

曲を聴く過程で僕たちは、様々な映画を鑑賞していく。

 

そのすべてが、僕たちの心の奥に還元(かんげん)されていく。

 

心に映るものすべてが、僕たち自身の「自分理解」へと繋(つな)がっていく。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

永遠というものは、限られた時間の中にだけ存在していて。

(む、むじゅん~) 

 

僕たちはある程度曲に満足し、曲から気持ちよさを分け与えてもらうことで、少しずつ少しずつ眠たくなっていくのであった。

 

眠りに近づくことで僕たちは、また今夜も、「答え」に辿り着くことは出来なかった。

(答え=君がそこにいる理由。君が生きる理由。その理由は漂い続け。その答えは変わり続け。) 

 

でもそれが少し、嬉しかった。

 

 うれし、かった。

 

さよなら、勇者様。

 

さよなら、氷の女王・・・。

 

 

 

『再生時間1:44~曲の終わりまで』

 

再生時間1:44秒から曲の終わりまでを聴いて、僕が曲から感じたもの。

 

曲に満足した順に、僕たちは「絵本」を閉じていく。

 

曲という物語は終わりを迎え、そしてその世界は崩壊していく。

 

何もない君の心、ここにポツリ。

 

虚(むな)しさ溢れる僕たちは、おのおのの心に「月の光」を注いでいくのであった。

 

これで解析は終了する。

 

これで音楽は終了する。

 

以下この時間帯の詳しい解説

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血の雨が止んでいく。

 

赤い世界が崩壊していく。

 

何もないところに僕たちは「虚構(きょこう)」を創り、

そしてそれをひどく自分勝手に破壊していく。

 

 

慰(なぐさ)め物はあくまで慰め物で。

 

それだけのためにそれはあり。

 

それだけでそれは成立し、存在理由を失えばすぐに消えていく。

 

 

役割が乱雑した世の中で僕たちは、ひどく正確に欲求を満たし満たされていくようにみせていく。

 

人形どもは安く消費し、安く消費されていく。

 

 

この時間帯、曲が終わっていく。

 

曲から離れたい順に、僕たちは曲を聴くのを止めていく。

 

あんなにも没頭していたのに、僕たちはそそくさと曲から離れていく。

(ちんぽが痛いンゴ・・) 

 

欲求を満たされて、そしてまた別の欲が僕たちの中で生まれて、

その欲の解消のためにまた僕たちは歩いていく。

 

 

終わりがない行進を、また僕たちはしていくのだろう。

 

「月」は果てしなく僕たちを突き刺して(グサッ)、今夜も盛大に瞬(またた)き続けていた。

 

「月の光の甘い蜜(みつ)」を飲み干しながら僕たちは(ゴキュゴキュ)、今夜も暗闇の中に姿を消していった。

 

 

帰るところなどないのに、上手く生きることをかわして。

 

 

口の周りについた残り蜜(みつ)を舐(な)めながら、僕たちは静かに眠りについていくのであった。

 

返り血を頬(ほお)につけたのに気づかないまま僕たちは、スヤスヤと気持ちよさそうに眠りについていったのであった。

 

これでおしまい。

 

おしまい、なのだ。 

 

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木枯しに抱かれて

小泉今日子

眠れない人のための「木枯らしに抱かれて (小泉今日子)」徹底解析。

~想い人たちよ永遠に。~

 

 

後書き。

特になし。

疲れた。

 

 

2月3日

読み直して文章修正。

いいですね~。

 

以下最近使いすぎ単語

永遠。儚い。虚ろ、静寂、喪失。