眠れない人のための「地上の星 (中島みゆき)」徹底解析。~先生、あのね。ほんとはね。~

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地上の星 / 中島みゆき [公式]

 

 

はいこんにちは、犬飼です。

 

今日も音楽解析をやっていきます。

 

音楽解析とは何か、まずはそれについて説明していきます。

 

 

音楽を聴いている時、僕らの心は揺れています。

 

音楽を聴いている時、僕らの心は音楽の音に揺らされています。

 

 

音楽を聴いている間、僕らの心がいつもより感情を持っている。

 

音楽を聴いている間、僕らはとても生きている・音楽にとても生かされている。

 

 

音楽の音が僕らの心を揺れ動かす。

 

音楽の音が僕らの心に様々な思いをぶつけてくる。

 

 

与える音楽と受け取る僕らの心。

その2者のやりとりを見つめていくのが音楽解析です。

 

揺れる僕らの心と揺らす音楽の音。

その2者のやりとりを探っていくのが音楽解析です。

 

そんな音楽解析を今夜もやっていきたいと思います。

 

よろしくお願いします<(_ _)>。

 

 

今夜解析するのは中島みゆきさんの「地上の星」という曲です。

 

いつものようにYOUTUBEにある動画を使って解説していきます。

 

 

動画の再生時間に合わせてその時僕が感じたことや思ったことを述べていきます。

 

それでははじめていきます。

 


地上の星 / 中島みゆき [公式]

 

 

『再生時間0:00~0:16』

 

再生時間0:00秒から0:16秒まで。

 

プロローグ

 

僕らは今夜も音楽を聴いていく。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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もうすぐ曲が始まっていく。

 

もうすぐ音楽が始まっていく。

 

 

僕らは今夜も、「舞台」に上がる。

 

僕らは今夜も、ほんのわずかの間だけスポットライトを浴びていく。

 

 

音楽を聴いている間、僕らは「主役」になる。

 

日常生活がどんなに惨めであっても、

音楽を聴いている間だけは僕らは「光」に照らされていく。

 

 

音楽の中で「優しさ」を感じて。

 

音楽の中で「自由」を感じて。

 

 

身体を楽にしながら、今宵も音楽の中に溺れていこう。

 

表情を緩めながら、眩しい音楽に照らされていこう。

 

 

動画の再生時間0:16秒以降を聴いていこう。

 

苦しさや辛さを音楽にぶつけていこう。

 

幸せを取り戻すために。

 

笑顔を取り戻すために。

 

僕らは今夜も音楽に突き動かされていく。

 

 

 

『再生時間0:16~0:31』

 

再生時間0:16秒から0:31秒まで。

 

曲がはじまり、曲はイントロ音で僕らを出迎える。

 

死んでいた僕らの心に、淡い炎が揺らぎ始める。←ここ重要

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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悲しい曲が始まっていく。

 

辛い音楽が始まっていく。

 

 

僕らは今夜も音楽の中に溺れていく。

 

僕らは今夜も音楽の中でもがき、そして苦しんでいく。

 

 

音楽を聴いていく中で、僕たちは音楽に辛さをぶつけていく。

 

音楽を聴いていく中で、僕たちは苦しさを音楽に共鳴させていく。

 

 

曲はイントロ音で僕ら聴き手を出迎える。

 

僕ら聴き手はイントロ音でこの曲のことを知り始めていく。

 

 

この曲のイントロ音はとても速く僕らの心を攻めていく。

 

この曲のイントロ音はとても速く僕ら聴き手の感情を駆り立てていく。

 

 

曲が始まってすぐに、僕らの心は駆け上がっていく。

 

僕らの心はとても速く、音楽の音が生み出す「栄養」を飲み込んでいく。

 

 

速く速く速く。

 

そして深く深く深く。

 

 

 

この曲はとても「きれい」だから。

 

この曲はとても「美味しい」から。

 

この曲は弱い僕らにとって、とても救われる曲だから。

 

 

イントロ音は高速に、僕ら聴き手の心を染めていく。

 

イントロ音はがむしゃらに、僕ら聴き手の心を侵していく。

 

 

僕ら聴き手はイントロ音に自身の身体を預けていく。

 

僕ら聴き手は心の中を空っぽにして、曲が与える「優しさ」を、

傷ついた自身の心に入れていく。

 

 

胸が高まっていく。

 

心臓がドキドキしていく。

 

僕たちは静かに興奮していく。

 

 

イントロ音が僕らの心をグイグイ押してくる。

 

イントロ音が僕らの心に希望の灯かりを灯していく。

 

 

僕たちはもっと、この曲のことが知りたくて。

 

僕たちはもっと。この曲の奥に触れたくて。

 

曲の奥に潜んでいる、『温かき人』に会いたくて。

 

 

音楽の中で、僕たちは「宝探し」をしていく。

 

音楽の中で、僕たちは僕たちでなくなっていく。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

明けない夜を、祝福していこう。

 

苦しさの果てにあるものを感じていこう。

 

楽しい旅に、なるといいね。

 

重い扉を、開けれたらいいね。

 

 

 

『再生時間0:31~0:50』

 

再生時間0:31秒から0:50秒まで。

 

ボーカルの声が登場し、僕らは彼女の歌声をちゅーちゅーと吸っていく。

(ちゅーちゅーちゅー)

 

彼女の歌声はとても甘いから。

 

彼女の歌声はとても美味しいから。

 

彼女の歌声はとても美しいから。

 

うつくしいものは、それはとてもいいものだから。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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ボーカルの声が登場する。

 

僕らはこの女神に、救いを見出していく。

 

僕らはこの女神から、教えてもらっていく。

 

 

ボーカルの声はとても温かい。

 

ボーカルの声はとても真っすぐだ。

 

 

今回の曲のボーカルの歌声は宇多田ヒカルタイプの歌声か鬼束ちひろタイプの歌声かと言えば、どっちかというと鬼束ちひろタイプの歌声。

 

宇多田ヒカルタイプ特有の「眩しさ」を多く感じる歌声だけど、

それよりもやはり僕たち聴き手の弱さに寄り添う「暗さ」の方が多く感じる歌声だと思う。

 

宇多田ヒカル成分45%、鬼束ちひろ成分55%の歌声だと思う。

 

光成分45%、暗闇成分55%の歌声。

 

「強い眩しさ」で僕ら聴き手を押し込もうとはせず、

「柔らかい眩しさ」で僕ら聴き手を包み込むような優しさを感じる歌声。

 

 

音楽の中で、僕ら聴き手は「明るさ」と「暗さ」をボーカルの声から感じていく。

 

音楽の中で、僕ら聴き手は「光」と「暗闇」を交互に感じていく。

 

「正」を知って、「負」を理解していく。

 

「負」を知って、「正」を認めていく。

 

 

音楽の中で、僕ら聴き手は様々な「色」に塗られていく。

(色というのは大まかに2つに分けると明るい色と暗い色です)

 

音楽の中で、僕ら聴き手は様々な「色」に迷っていく。

(聴いている時の僕たちの心理状況に寄りますが、落ち込んでいる時はボーカルの歌声の暗さに共鳴し明るさに勇気をもらい、元気な時はボーカルの声の暗さに理解を示し明るさに共感する、といった感じでしょうか。) 

 

 

音楽の音やボーカルの歌声に誘導されて、

僕たち聴き手は様々な「思い」を自分たちの心の中から浮かび上がらせていく。

 

僕たちは音楽を聴くことを通じて、

自分を自分の色でもう一度染め直していく。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

久しぶりの自分と出会っていこう。

 

ボーカルの声を仲介にして、様々な自分の思いを浮かび上がらせていこう。

 

気持ちを爆発させていこう。

 

3.2.1.FIRE

 

 

『再生時間0:50~1:09』

 

再生時間0:50秒から1:09秒まで。

 

ボーカルの声が僕ら聴き手の心を染めていく。

 

僕たちは身体を楽にしながら、ボーカルの声に身体を預けていく。

 

僕たちはボーカルの歌声の中で眠っていくのであった。

 

zzz(=_=)(ねむねむ・・・)

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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ボーカルの声が染めていく。

 

ボーカルの歌声が、僕たちの心を染めていく。

 

 

僕ら聴き手はその歌声に浸かっていく。

 

僕ら聴き手はその歌声を「母」として、その歌声に眠っていく。

 

 

一人の夜は怖いから。

 

一人の夜は寂しいから。

 

一人の夜は取り返しのつかないことになるかもしれないから。

 

 

僕たち聴き手は今夜も音楽の中に逃げていく。

 

一人で夜を乗り切れなくて。

 

一人で夜を背負えなくて。

 

一人で夜と向き合えなくて。

 

 

音楽の中で・ボーカルの歌声の中で、僕らは「安らぎ」を分け与えてもらっていく。

 

音楽の中で・ボーカルの歌声の中で、僕らは僕らの「存在」を肯定していってもらう。

 

 

「光」の矢に射されながら。

 

「暗闇」の矢に毒されながら。

 (この光と暗闇という表現は、先ほどの時間帯で説明した明るさと暗さのことです。

宇多田ヒカルタイプの歌声には光が多く、鬼束ちひろタイプの歌声には暗闇が多いです。)

 

僕たちは「生」を実感していく。

 

僕たちはゆっくりと、そして深く「呼吸」をしていく。

 

 

音楽の中で、僕たちは自分たちが生きていることを証明していく。

 

おいおい、僕たちって本当に生きているのかなあ・・・。

 

流れゆく時の中で、その問いに誰が応えてくれるだろう。

 

 

ボーカルの歌声に抱かれながら、僕たちは今夜ももう少しだけ、

音楽の中で「呼吸」していた。

 

音楽に流れる「血」が、僕たちの「呼吸」を可能にしていた。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

ボーカルの声に祝福されていこう。

 

自分たちの「存在」を、まずは自分自身から認めていこう。

 

自分にもっと、いいこいいこしてもいいんだよ。

 

忘れられやすい君のために、取り残されやすい君のために、

今夜もボーカルの歌声が君を守り続けている。

 

中島みゆきの歌声は今夜も僕たちの心に「永遠」を注ぎ続けていた。

 

どうしようもない夜を越すために。

 

 

 

『再生時間1:09~1:19』

 

再生時間1:09秒から1:19秒まで。

 

曲が舞う。

 

ボーカルの歌声はきらびやかにささやき続ける。

 

光に飲まれながら、暗闇に笑われながら、

僕たちはサビへと向かって行くのであった。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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曲が舞っていく。

 

曲が光を放っていく。

 

ボーカルの歌声の暗さの割合が減って、明るさが増していく。

 

 

普段光が当たらない所に、光が差し込んでいく。

 

普段日の目を浴びていない所に、彼女の歌声が優しく手を差し伸べていく。

 

 

僕たちは彼女の歌声と共に「多幸感」に包まれていく。

 

僕たちは彼女の歌声と共に「喪失感」を放棄していく。

 (喪失感を受け入れていく、という表現の方が正しいかも)

 

 

曲を聴く過程で、僕たちはボーカルの歌声と一体となっていく。

 

曲を聴く過程で、僕たちはボーカルの歌声が伝えるものを、

精いっぱいに自分たちの心に染みさせていく。

 

 

彼女の優しさを、僕たちは全力で受け止めていく。

 

彼女の温かさを、僕たちは感謝しながら全力で受け取っていく。

 

 

僕たちとボーカルの歌声が、固く固く結ばれていく。

 

お互いがお互いを理解しようと、

僕たちの心と音楽の音は共鳴し合っていく。

 

 

「光の味」を噛みしめながら。

 

「暗闇の蜜(みつ)」に酔いながら。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

曲の実質終わりであるサビへと向かって行こう。

 

階段を下りていこう。

 

音楽とお別れしていこう。

 

別れの時に、僕たちは一番成長出来るはずだから。

 

消えゆくときに、脳裏に刻め。

 

 

 

『再生時間1:19~曲の終わりまで』

 

再生時間1:19秒から曲の終わりまで

 

曲はサビを迎えていく。

 

別れの時間、終わりの時間。

 

僕たちはサビの時間で、曲と離れていく。

 

曲と離れていく中で、僕は彼女の歌声をもう一度見つめていた。

 

彼女の歌声から感じる「死」とは何なのか、

僕はもう一度考えていった。

 

これで解析は終了する。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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曲はサビを迎えていく。

 

曲はこの時間帯で幕を下げていく。

 

 

曲は実質、サビで終わりを迎えていく。

 

僕たちはサビという部分で、実質曲とお別れしていく。

 

 

曲が散っていく。

 

音楽が去っていく。

 

 

僕たちはまた、一人に戻っていく。

 

自然と涙がこぼれていく。

 

 

現実世界に戻ることで、今まで浸かっていたこの音楽の世界のことが頭によぎってきて、僕たちは胸が一杯になっていく。

 

 

サビの時間帯で、僕たちは解放されていく。

 

サビの時間帯で、僕たちはこの曲は何だったのかを冷静になりながら振り返っていく。

 

 

サビの時間帯、僕たちの心は冷めていく。

 

ちゃんとこの曲を理解するために。

 

冷静にこの曲と向き合っていくために。

 

僕たちは曲を聴く前よりか少しだけ大人になれていて(それ錯覚じゃない?)、

この曲とは自分にとって何だったのかを自分自身に問いただしていく。

 

 

涼しい風が僕たちに当たっていく。

 

温かく重たいものを自分たちの心に残しながら。

 

 

この曲はどんな曲だったのだろう。

 

僕たちは何故この曲と出会ったのだろう。

 

 

「死」に近しい人がこの曲を聴く。

 

「死」をほんのわずかでも望んでいる人がこの曲を聴く。

 

 

自分が「死」とどう向き合っているかを知るために。

 

自分が「死」をどう捉えているかを認識するために。

 

 

今回の解説の序盤の方でこの曲のボーカルの歌声はどちらかというと鬼束ちひろタイプの歌声と述べたけれど、

その理由の一つとして中島みゆきの歌声の持つこの『暗さ』がある。

 

暗くて、そして重い。

 

一見「明るく」僕たちの心を照らすようで、

やはり彼女の歌声は『怖い』。

 

彼女の歌声には底知れぬ深さがある。

 

彼女の歌声には得体の知れる生々しいものが感じられる。

 

 

僕たちの心を安易に光で導くよりも、

僕たちの「暗部」をえぐってくるような歌声。

 

「内臓系」の歌声。

 

その歌声は、僕らの心の奥に触れてくる。

 

その歌声は、僕たちの心の怪しげな部分に触れてくる。

 

 

彼女の歌声に誘われて、僕たちは今夜も迷い。

 

彼女の歌声に誘われて、僕たちは今夜も音楽の中に逃げて。

 

 

そして僕たちは、「死」と戯(たわむ)れて。

 

そして僕たちは、「死」にほおずりして。

 (先程の時間帯の「暗闇に笑われながら」という表現がこの死との戯れを表しています。)

 

僕たちの今の「生」を確かめるために。

 

僕たちの鳴り続けている・打ち続けている『鼓動』が、

本物であることを証明するために。

 

本当に僕たちが生きているかを確かめるために。

 

本当に僕たちが、僕たちであるかを確かめるために。

 

僕たちは今夜も、彼女の歌声に甘えていった。

 

僕たちは今夜も、彼女の歌声から「死」を学んでいった。

 

 

先生、先生、先生・・・。

 

 

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地上の星

 中島みゆき

 

眠れない人のための「地上の星 (中島みゆき)」徹底解析。

~先生、あのね。ほんとはね。~

 

 

後書き。

おもしろ。

つかれたのでこれにて。

おつかれさまでした<(_ _)>

 

11月25日。

読み直して文章修正。

最後のサビの時間帯の、「死」に関するところがいまいちまとめきれてないかなと思った。

サビの重く感じるボーカルの歌声を、いまいち上手に拾えなかった感が強い。

 

「死」というのを他に例えるなら、「歴史に残らない歴史」といった感じかな。

「影」の部分。「表」と共にある部分。「生」と共にある部分。

常に「死」は「生」と共にあるから。

船は2隻あった!的な(JOJOの話です)。