音楽解析on twitter 解析曲名「光 (宇多田ヒカル)」のブログ上での掲載。

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宇多田ヒカル - 光

 

※以下、ツイッター上に最初に載せた文章から、一部修正しています。

 

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意味のないゲームのレヴェル上げを、一日中ずっとやっていた。
かなり大きい仕事をこの前終わらせたから、こういう時間もあっていいでしょ。
エネルギーを全く出力しない期間、必要でしょ。
ただただ自分の電源、OFFにして。
どこにも向かわない時間・何も吸収しない時間、存分に楽しんで。
この曲は、冒険終わりの物語。
エンディングの後にも、生きて行かなくてはいけなくて。
美しい時間だけが、人生ではなくて。
これからを考えず、未来を着信拒否にして。
静謐に過ぎ行く休憩時間、豊満に楽しんで。
君の手のひらからひらひらと勝手に光り溢れ出て来るのを、久遠に待ち続けて行きましょう。
美しすぎる時間というのも、罪だよねー。 

罪な時間、だったよね。

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思えば私は恵まれてきたんだなあと、つくづく思うのです。ですです。
苦労と呼べる苦労、これまで生きてきてしたことないかな。
挫折と呼べる挫折、これまで生きてきて経験したことないかな。
世の中や社会に対する不平・不満は全然ある。それは人並み以上に。
だけどなんて言うのかな、そういうことを思ってもなお自分が恵まれた環境にいるから、その不平・不満が貧者の冷たい愚痴にはならなくて。
いい感じに、それら不平・不満を酒の肴にして。
世の中・社会に対する摩擦を、余裕ある心で楽しんで。
そういう性格に生んでくれた母親には、当然感謝。
でも何だかんだ言って、やっぱり偉いのは私でしょ。
これまでの私をここまで一番育成したのは私だから、一番よしよししてあげるのは私でしょ。
そこ、勘違いされると困るよね。
楽してなんか、全然生きてはいないから。
見えない努力が自分の性格を頑固にしてるの、分かっている。
でもそうしないと、すぐ崩れてしまいそうだから。
結局、強い人なんていないのよ。
この私ですら、弱いんだもん。

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あーあ、疲れた疲れた。
大きい仕事、やっぱりしんどい。
やりがいはめちゃくちゃあるといえばある。
ただそれより何というか、関わる人達の動きが面白くて楽しくて。
たぶん世の中や社会で働いている大人の人たちもそこに惹かれて、嫌々ながらも働いているんじゃないかな。
働くことは嫌いだけれど、同じ方向性を持った人たちが集まることによって生まれるシナジー?みたいなものにかなり惹かれて。
人が集まると、自分では想像できないようなとてつもなく大きいものが生まれ出るよね。
それ、ぶっちゃけ性的興奮より興奮するんだよね。
他に例えるなら、奈良の大仏とかナイアガラの滝を見た感じの多幸感、みたいな。
全身で交尾をしている感じ、がして。
そういう気持ちを味わえるから、面倒くさいけど世に出て働いて。
お金は別に、まあまああるから、別に。
自分の知能を最大限に活かせる環境に自分を置けるのって、幸せだよね。
そういう環境に自分を置いた私って、やっぱりすごいなあ。

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私、ゲームは昔から好きなのです。ですです。
ゲームって正直に、強さだけの世界だから、そこに萌えるよね。
現実って、強さ以外が強さに大きく関係するから。
誰でも平等に、強さだけの世界に自分を投入出来る、そんなゲーム、私は好きです。
だから心疲れた日とかは、ただただゲームの世界に没頭していって。
自分の成分を、限定的にしていって。
他人に合わせて表情を作る必要もなく。
人間関係を気にしながら無駄な緊張を蓄える必要も無く。
心ゆるやかに奏で続けて。
心穏やかに潤わせ続けて。
また始まるであろう、戦に備えて。
また湧き上がってくるだろう、意志に備えて。
だから今は、ただ、ただ。
強さ比べをコンピューターに任せて。
俯瞰したまま、仮想世界を楽しんで。
にゃんにゃん。

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さて。

さてと。
さて、さて。
何だかな。
結局また動き出す力が戻ってくる感じ、嫌いだけども嫌いじゃいない。
いや、やっぱり嫌いかも。
色々、面倒くさいし。
旅行に出る前って、こんな感じだよね。
旅行に出る前は結構不安が募るけれど、いざ出発し出したら楽しさの連続で。
初めゆく時・また新たに動き出す時っていうのが何か一番自分にとって分かれ道なのかも。
どちらにも自分を導いていける感じ。
どちらの方向にも自分押してゆける感じ。割と好き。
水平気分を楽しんで。
天秤が釣り合っている状態を面白おかしく観察して。
何を私に加えて行こうか。
何を加えたら、望む自分が創られていくのだろうか。
何を私は望んでいるのか。
静謐な時空の中で、存分に思慮を楽しんで。
焦らなくてもいい感じ、とても心地いい。
ゆっくりとゆっくりと、世界や社会を馬鹿にしながら、これからの自分を案じゆく。
生き方に迷うって、楽しいなあ。

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顔、少しずつ引き締めて。
留まっていては、やはり水は濁りゆき。
ずっと自分の部屋に閉じこもっていては、自分リサイクル出来なくて。
やっぱり、綺麗なままでいたいから。
やっぱり、美しいものに、心惹かれてしまうから。
そういうものに近づけるために、まずは自分の内から。
心の芯から、湧き水の滴、垂らしゆき。
ぽつり、そしてまた、ぽつり。
出来るだけ自分を空っぽにして。
空虚な自分が、本当に欲するものを感じていって。
心ありすぎると、難しいから。
心が豊か過ぎると、選択肢が多くなってしまうから。
出来るだけ、限定していって。
出来るだけ、道を狭めていって。
一つだけ譲れないものを、明確にしていって。
何度でも何度でも、こういう機会は訪れる。
日々、選択。
日々、決定。
さあ、出発進行。

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光りが差し込む方へ、向かって行って。
自分の影を知るために。
自分の不安な心を明らかにするために。
光りって、そういう為のものだから。
光りそれ自体に意味や価値はあまり無く。
光りをきっかけにして、君は気づきゆく。
光りに照らされることによって、君は想い気づきゆく。
心を安定させるためには、変わり続けなければいけない。
心を安定させるためには、心を常に変化させ続けなければいけない。
変わり続けないと、自分の心の居場所を見いだせない。
変化について行かないと、それはさらに自分を迷わせる。
ふう。
何だか少し、深く考えすぎたみたい。
とりあえず外の空気を吸うために部屋を出て、散歩にでも出かけ行こうかな。

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外の空気を一つずつ、柔らかく噛みしめていきながら。
今まで休んでいた自室の空間の空気と、外の世界の空間の空気を見比べながら。
うへえ、やっぱり外の空間は風がウザい。
部屋を出ると、そして気づく。
自分という存在って、か細いなって
自分の部屋というのは、自分の為だけにあって自分を満たし続けてくれる。
何も知らないまま子供のままでいさせてくれる。
それはすごく心地いいんだけど、ずっと部屋にいたままじゃまるで浦島太郎みたいになってしまって。
面倒くさいけれど、外の世界に触れていって。
少しずつ少しずつ、社会の中の自分を思い出していって。
それにしても、世の中ってやっぱりクソだよな。
滅べばいいのに。
早くこの世界、滅べばいいのに。

飼い主が拾い忘れた犬のフンをチラ見しながら。
回収日が違って回収されずに残り続けるゴミ袋をチラ見しながら。
とても遠くにたぶんあるであろう宝物を見つけるために、君の物語、また始まってゆく。

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占い少女の未来予想はようやく終わりに近づき。
占い結果を、あまり信じてもらえないまま。
占い予想を、あまり心に留めてもらえないまま。
分からないことを予言されても、理解されないままで。
未来が現在を通過し過去になって初めて、私たちは予言を理解していく。
未来、ひいては現在さえ、私たちはほとんど把握していない。
現在は過去に置かれて始めて、検証されてゆく。
掴めない感覚のまま・分からない感覚のまま、君は今を生きてゆく。
占われた予言を忘れて。
どこかで昔聴いたことのあるような音楽をまた聴きながら、
君は今を、生きてゆく。
おわり。

 

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解析曲名「光」
終。