眠れない人のための「空に唄えば (175R)」徹底解析。~笑えばいいと思うよ。~
はいこんにちは、犬飼です。
今日も音楽解析をやっていきたいと思います。
音楽解析とは何か、まずはそれについて説明していきます。
音楽というものは不思議なものだと、僕は思います。
大人になると音楽を聴かなくなるのは何故だろう。
学生の時は何であんなに夢中になって音楽を聴いていたんだろう。
音楽を聴くことで感じることがすべてであった。
音楽を聴くことで想うことにいつも心揺れていた。
音楽を聴かなくなった最近の自分と音楽に夢中になっていた過去の自分。
今の自分と昔の自分が音楽を境界にして見つめ合っている。
僕たちは何かを失って、その失ったものに気づかないまま今を忙しく生きている。
音楽って、不思議なもの。
その不思議な音楽を、僕はもう一度聴いてみようと思う。
不思議な音楽に何があるのか、不思議な音楽に何が埋まっているのか。
学生の時のようにただただ音楽に熱中するのではなく、
冷静さを伴いながら、もう一度僕は音楽を聴いてみようと思う。
過去に戻りたいからではなく、今の自分を納得させるために。
僕はもう一度、音楽を聴いてみようと思う。
音楽を聴くことで僕たちは、自分たちの心を揺らしていく。
心揺れることで僕たちは音楽を知り、そして自分を知っていく。
音楽をいわば『鏡(かがみ)』として、そこに映る様々なもの・ことを見つめていく。
そんな音楽解析を今夜もやっていきたいと思います。
よろしくお願いします<(_ _)>
今夜解析していくのは175Rの「空に唄えば」という曲です。
いつものようにYOUTUBEにある動画を使って解説していきます。
(今回使う動画は非公式のものです。)
動画の再生時間に合わせてその時僕が感じたことや思ったことを述べていきます。
それでははじめていきます。
『再生時間0:00~0:00』
再生時間0:00秒から0:00秒までを聴いて僕が思ったこと感じたこと。
プロローグ。
曲を聴く前。
動画を再生する前。
僕たちは音楽を聴くことで、今夜も旅に出かけていく。
その旅が楽しい旅に、なればいいね。
以下この時間帯の詳しい解説
もうすぐ曲が始まっていく。
もうすぐ音楽が始まっていく。
僕たちは今夜、再び音楽を聴いていく。
僕たちは今夜、再び音楽の世界に自分自身を投入していく。
曲の世界に入っていく。
激動の世界に、もしくは非常に平穏(へいおん)な世界に、自分たちの心・意識を混入させていく。
音楽を聴くことは、ひどく「疲労・緊張」を伴う行いだと僕は思う。
それは音楽を聴くことは今の現実世界・日常世界から離れて、音楽が創り出す世界に自分たちの心を入れる行いだから。
音楽を聴くことは、いわば旅に出るようなもの。
今いる所を離れて、慣れない世界に自分を飛び込ませていく。
知らない所に行くことはひどく疲れ。
新しいもの・ことを見る・知ることはひどく疲れ。
旅に出るのと同じように、音楽を聴くという行いというものは、僕たちにとても大きな負荷をかけていく。
疲れる。
疲れる。
だけど、そこには『何か』がある。
今の僕たちが知らない何か。
今の僕たちが忘れている何か。
今の僕たちが失った何か。
旅をすることで、僕たちは思い出していく。
音楽を聴くことで、僕たちは思い出していく。
さあ、聴き始めよう。
楽しい旅に、なればいいね。
今の君の瞳には、何が宿っているのだろう。
これから君はその瞳で、何を見ていくのだろう。
これから君は、どこに行くのだろう。
君は今、どこにいるだろう。
『再生時間0:00~0:20』
再生時間0:00秒から0:20秒までを聴いて僕が思ったこと感じたこと。
曲が始まり、曲はイントロ音で僕たち聴き手と初接触していく。
僕たちは思い出していく。
僕たちはもう一度、手を握っていく。
以下この時間帯の詳しい解説
曲が始まっていく。
音楽が始まっていく。
曲はイントロ音で僕たち聴き手と初接触していく。
僕たち聴き手はイントロ音で、この曲と出会い果たしていく。
イントロ音から僕たち聴き手はこの曲と知り合っていく。
イントロ音から僕たち聴き手はこの曲を知り始めていく。
イントロ音から僕たち聴き手はこの曲を理解し始めていく。
時が動き出していく。
時を取り戻していく。
時を思い出していく。
音楽を聴くことはいわば自分のアルバムをめくるような。
そのサウンドの中に僕たち自身がたくさん詰まっているような。
そのサウンドの中に僕たち自身のちっぽけな歴史がたくさん詰まっているような。
忘れがちな僕たちは、音楽を聴くことで思い出していく。
デリートしがちな僕たちは、音楽を聴くことで自分をリバイバルしていく。
埋もれている宝石を、僕たちは掘り出していく。
閉じられていた扉を、僕たちはまた開錠していく。
僕たちは知らず知らずのうちにどこかで、「時」を止めていたのかもしれない。
僕たちは過去のどこかで、自分を分裂させていたのかもしれない。
置いてきた自分を、僕たちは探していく。
僕たちは音楽の中で再会していく。
曲の続きを聴いていこう。
サウンドの中に君じゃない君は生き続け。
僕たちは彼or彼女の手をもう一度、握りしめていくんだ。(クゥーッ)
『再生時間0:20~0:36』
再生時間0:20秒から0:36秒までを聴いて僕が思ったこと感じたこと。
ボーカルの歌声が登場する。
「暗闇」を駆使(くし)して僕たち聴き手を優しく包む鬼束ちひろタイプの歌声ではなく、
「強い光」で僕たち聴き手を昇(のぼ)らせていく宇多田ヒカルタイプの歌声である彼の歌声を頼りにして、
僕たち聴き手はこれから曲の中を突き進んでいく。
僕たちの冒険は、始まったばかりだ!
以下この時間帯の詳しい解説
ボーカルの歌声が、遠い所からはるばるやってくる。
僕たち聴き手は彼の背中に、熱いものを感じていく。
僕たち聴き手は彼の背中に、蒼い炎を感じていく。
(蒼い炎=松任谷由実的スピリット)
僕たち聴き手は彼の後ろ姿を見ながら、曲が創り出す世界を旅していく。
僕たち聴き手は彼の背中を追いながら、曲の中に自分たちの心・意識を投入させていく。
僕たちという存在はあまりにも「憐(あわ)れ」で。
僕たちという存在はあまりにも「白痴(はくち)」で。
どうしようもない僕たちを、ボーカルの歌声は導いていく。
朦朧(もうろう)とし続ける僕たちを、ボーカルの歌声は道案内していく。
今回の曲のボーカルの歌声は、宇多田ヒカルタイプの歌声か鬼束ちひろタイプの歌声かと言えば、う~ん、宇多田ヒカルタイプの歌声かな。
結構ぶっきらぼうというか、雑な歌声だよね。
僕たち聴き手の心にずかずかと雑に入り込んでくる歌声。
鬼束ちひろタイプの歌声のように、まるで僕たち聴き手を赤ん坊のように優しく扱う感じの歌声ではない。
鬼束ちひろタイプの歌声のように、心暗き人・心弱き人を優しくなだめる歌声ではない。
彼の歌声は雑に僕たち聴き手を導く歌声。
僕たち聴き手が自ら意志を持つまで待ち続ける鬼束ちひろタイプの歌声ではなく、
歌声自らが「答え」を提示して僕たち聴き手を叩き起こしていく歌声。
聴き手の自主性に委ねる鬼束ちひろタイプの歌声ではなく、強制的に僕たち聴き手を「高み」に引っ張っていく歌声。
僕たち聴き手はこの曲の中で自ら学ぶというよりも、ボーカルの歌声に教わられていく。
僕たち聴き手は気が済むまで自宅に引きこもり続けるのではなく、ボーカルの歌声と共に「山」に登っていく。
今回の曲のボーカルの歌声は、「暗闇」を差し出すことで僕たち聴き手を安息させる鬼束ちひろタイプの歌声ではなく、
「強い光」を持ってして僕たち聴き手を強く育んでいく宇多田ヒカルタイプの歌声。
そんな宇多田ヒカルタイプの歌声である彼の歌声と共に僕たち聴き手はこれから曲の続きを聴いていく。
曲の続きを聴いていこう。
兄者と共に、曲の中を突き進んでいこう。
僕たちの冒険は、まだ始まったばかりなのだから。
『再生時間0:36~0:53』
再生時間0:36秒から0:53秒までを聴いて僕が思ったこと感じたこと。
ボーカルの歌声に僕たち聴き手は染まっていく。
染まることで僕たちは我を忘れていく。
自分を忘れることで僕たちは、ボーカルの歌声から感じる「意志」を、
自分たちの心の中で誇大化(こだいか)させていく。
もうあなたは、あなただけのものじゃないのよ。
偽りの器に、僕は僕を注いでいく。
以下この時間帯の詳しい解説
ボーカルの歌声が、「風」を呼んでいく。
ボーカルの歌声が、僕たちのDNAと結合していく。(ぐえー)
僕たちはボーカルの歌声によって、自分たちの遺伝子情報を書き換えられていく。
僕たちは蒼く染まっていく。
僕たちは「血」の入れ替えをしていく。
僕たち聴き手はボーカルの歌声に染まっていく。
僕たち聴き手はボーカルの歌声の中に浸かっていく。
拳を握りしめて、手に力を加えてみる。
僕たちは僕たちの「血」に、強い『意志』を注いでいく。
周りの景色が高速に動き出していく。
その景色の「うねり」が僕たちの心に直撃していく。
僕たちは軽くフラッシュバック。
急激に力を与えられたような。
漫画で例えるなら幽遊白書で玄海のばあさんが幽助の身体に「霊光玉」をぶつけた時のような感じ。
(これが原因で玄海のばあさんはヨレヨレになってしまい、幽助は死にそうになる。)
宇多田ヒカルタイプの歌声って心弱く心暗い僕からすると、一種のショック療法のように感じられる。
宇多田ヒカルタイプの歌声は、心弱く心暗き人に「眩(まぶ)しい光」という『異物』をぶつけてくる歌声。
僕たち聴き手は眩しく光るボーカルの歌声から、「生気」を吸い取っていく。
僕たち聴き手はボーカルの歌声という遥か高いところから注がれる「甘い蜜(みつ)」を、口をだらしなく開けながら口に含んでいく。
宇多田ヒカルタイプである光輝くボーカルの歌声を、僕たちは「栄養」として自分たちに取り入れていく。
ボーカルの歌声で、僕たちは「起動」していく。(カチッ)
僕たち聴き手はボーカルの歌声という大きな「ロボット」に乗りながら、自分たちの気持ちを大きくしていく。
僕たち聴き手はボーカルの歌声という大きな「ロボット」に乗りながら、「邪悪であろう敵」をなりふり構わずぶっ倒していく。
曲の続きを聴いていこう。
可能性が無限にある、という言葉は恐い。
何故ならそれは、選択出来ていないということだから。
可能性が無限にあるということは良い意味に捉えがちだけど、
それはまだどの可能性も選択出来ていないということでもある。
選択することが難しいと僕は思う。
可能性を取捨選択することこそ、生きることだと僕は思う。
何者になるか。
このエネルギーをどこにぶつけていくか。
あの時の僕はまだ、何も知らなかったんだ・何も分からなかったんだ。
『再生時間0:53~1:06』
再生時間0:53秒から1:06秒までを聴いて僕が思ったこと感じたこと。
ボーカルの歌声がとてもたくさん、僕たち聴き手に注がれていく。
僕たちは「あの時」を振り返っていく。
僕たちは「その時」に戻っていく。
以下この時間帯の詳しい解説
僕たち聴き手は「暴走」していく。
もうわけがわからないよ。(キュウべえ風)
優しい雨というよりも、血なまぐさい雨を降らす歌声は、
僕たち聴き手にただただ戦わせるエネルギーを注ぎ続けた。
僕たちは本能導くままに、自分たちを動かしていった。
僕たちは音楽の中で疲れていた。
僕たちは音楽の中でひどく絶望していた。
それはボーカルの歌声が悪いのではなく、僕たち自身が原因であろう。
可能性に踊らされ、未来に踊らされていた、僕たち自身が原因であろう。
僕たちはただただ腰を振っていただけだった。
僕たちはただただ「未熟」だった。
僕たちはただただ「子供」だった。
僕たちはただただ「無知」だった。
勝手に期待して勝手に絶望して、悦(えつ)に入っていた。
僕たちはただただ、「オナニー」していただけだった。
暗闇でもがき続けていた僕たちは、「安易な光」に頼ってしまった。
僕たちが輝いているのではなく、「光」に輝かされていることに僕たちは気づいていなかった。
曲の続きを聴いていこう。
「青春時代」という言葉を、解剖していこう。
「アオハル」という謎を、解き明かしていこう。
『再生時間1:06~曲の終わりまで』
再生時間1:06秒から曲の終わりまでを聴いて僕が思ったこと感じたこと。
僕たち聴き手は勝手に満足していく。
僕たち聴き手は勝手に楽しみ、そして曲から離れていく。
僕たちは勝手に達(たっ)していく。
アオハルの空気を肺に残しながら僕は一人、夜空を眺(なが)め続けていた。
これで解析は終了する。
これで音楽は終了する。
以下この時間帯の詳しい解説
僕たちは曲の中で笑い続けていた。
僕たちは曲の中で呆れ続けていた。
青春が「過去」になっていく。
青春と呼ばれるものから、僕たち聴き手は再び遠ざかっていく。
遠ざかることで、僕たちは『安心』していく。
青春から離れることで、僕たちは『安堵(あんど)』していく・ホッとしていく。
青春って、まるで「誰か」に操られていた時のようだと僕は思う。
青春って、まるで「何か」の真似をしていただけのようだと僕は思う。
青春って、何だろう。
アオハルって、何だったんだろう。
僕たち聴き手は曲に満足した順に、曲から離れていく。
僕たち聴き手はもう十分に曲を楽しんだ順に、曲を聴くのを止めていく。
曲の中で好き勝手遊んで、そして僕たち聴き手は曲を去っていく。
曲が創り出した世界で存分に暴れまわって、そして僕たちは曲の世界を去っていく。
僕は何だか、心がポッカリと空いている。
僕の肺の中には、曲の「残り香」が充満している。
僕はしばらく、放心していた。
僕はしばらく、夜空を眺めていた。
何もないところに何ものでもない何かを詰め込んで、人はそれを青春という。
何もないところに「あの娘」を詰め込んで、ある人はそれを青春という。
何もないところに「傷」を差し込んで、僕たちは青春を演じていく。
僕は一人静かに夜の空を眺めていた。
肺に溜まった、アオハルの空気を吸いながら。
夜空はそれほど美しくは無かったけれど、
それでも僕は少し許された気がして、少しほっとしていた。
ああ、よかったよかった。
空に唄えば
175R
眠れない人のための「空に唄えば (175R)」徹底解析。
~笑えばいいと思うよ。~
音楽解析終了。
後書き。
(笑)。
おもしろ。
書くのに結構時間がかかった。
濃い曲だなあ・・・。
書いてて楽しかった。
1週間後ぐらいに読み直して、色々文章修正したい。
アオハル(笑)。
今にして思えばおもしろい言葉じゃん。
1月12日
読み直して文章修正。
何かぷかぷかした文章になってしまったかなと思う。
もう一度最初から読み直そうかなと思ったけど、
めんどくさかったので今は止めとく。
日が経ったらまた読み直そうかなと思う。。
読み直しするのは難しい。
興奮しながらの初書きがやっぱ一番面白い。
「熱」ってやっぱ、強いよね。