眠れない人のための「本能 (椎名林檎)」徹底解析。~君は今夜もサトラレて(心を読まれて)。~

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椎名林檎 - 本能

 

 

はいこんにちは、犬飼です。

 

今日も音楽解析をやっていきます。

 

 

 

「音楽解析」とは何なのかについてまずは説明していきます。

 

「音楽解析」とは簡単にいうと、

音楽をいつもより聴いていく・感じていくことです。

 

 

いつものように音楽を聴いてただ気持ちよくなるだけで終わるのではなく、

その曲を聴くと何故自分は気持ちよくなっているのか、

その曲を聴くと何故自分は癒されているのか、

その曲を聴くと何故自分は心が落ち着いているのかを考えていく・解析していくのが「音楽解析」です。

 

 

そのために曲の音(=ピアノ、ギター、ドラムなどの伴奏)やボーカルの声について自分がどう感じ取っているのかを自分自身に問いていきます。

 

自分がその曲の音やボーカルの声をどういうものとして捉えているか・どういうものとして感じているかを、自分自身の感受性に聞いていきます。

 

 

いつもより音楽と触れ合って。

いつもより曲の音から感じ取って。

いつもよりボーカルの声から何を感じているかを自分の心に聞いて。

 

 

音楽をいつもより理解しようとする「音楽解析」、今日もやっていきます。

 

よろしくお願いします<(_ _)>。

 

 

今日解析するのは椎名林檎さんの「本能」という曲です。

 

いつものようにYOUTUBEにある動画を使っていきます。

 

動画の再生時間に応じて、

僕がその曲の音やボーカルの声から感じたことを書いていきます。

 

それでは始めていきます。

 

動画の再生ボタンを押して、再生時間に応じた僕の解説を読んでいって下さい。

 

 


椎名林檎 - 本能

 

 

『再生時間0:00~0:00』

 

再生時間0:00秒から0:00秒まで。

 

 

プロローグ。

 

音楽を聴く前の時間帯。

 

僕らは今日も、音楽を聴いていく。

 

曲との交流・曲との戦いが始まっていく。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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音楽がもうすぐ始まる。

 

曲がもうすぐ始まっていく。

 

僕ら曲の聴き手(=曲を聴く側)と曲との「交流・対決」がもうすぐ始まっていく。

 

 

曲側が絶対有利。

 

曲と僕ら聴き手との対決は、曲側がめっちゃ有利。

 

負けること前提で、僕ら聴き手は曲に挑む。

 

失うこと前提で、僕ら聴き手は曲を聴いていく。

 

 

今夜も僕らは音楽に「壊されて」。

 

今夜も僕らは音楽に「侵されて」。

 

 

音楽の中で僕らは踊る。

 

音楽の中で僕らは狂う。

 

 

音楽は圧倒的な力で僕ら聴き手を攻める。

 

音楽は無限のエネルギーで僕らを襲う。

 

 

今夜も僕らは曲を聴く。

 

今夜も僕らは音楽と見合う。

 

 

どうか今夜も無事に帰りますように。

 

どうか今夜も無事に現実世界に戻ってこれますように。

 

 

曲が始まる、始まっていく。

 

 曲を聴いていこう。

 

 

『再生時間0:00~0:03』

 

再生時間0:00秒から0:03秒まで。

 

 

曲が始まりイントロ音が僕ら聴き手の耳に入る。

 

耳に入った音は僕らの脳に行き、

その音を僕らは処理していく。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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音楽が始まっていく。

 

曲が始まっていく。

 

曲はイントロ音で始まっていく。

 

 

 僕ら聴き手が曲の中で最初に出会うのはこのイントロ音。

 

イントロ音と対峙して、イントロ音と向き合って。

 

いつも音楽を聴くときと同じように、

僕ら聴き手の「耳」にイントロ音が入ってくる。

 

「耳」から音が入り込む。

 

「耳」からイントロ音が入り込む。

 

新しい音。

新しい情報。

 

新しい音が僕らの耳から入り、そして脳に送られその音を「分解・処理」していく。

新しい情報が僕らの耳から入り、そして脳に送られその情報を「理解・解読」していく。

 

今夜もも僕らはこうやって、曲の音を自分たちの中で消化していく。

 

その曲の音がより自分を満たすために。

この音楽がより自分たちの心を癒すために。

 

音楽は合理的に、僕ら自身の中で消化されていく。

清い身体と清い心で、今夜も僕らは音楽を自分の中に落とし込んでいく。

 

 

以下、このイントロ音についての僕が感じた印象について語っていく。

以下、このイントロ音の出だしを僕の脳がどう感じ、どう関連づけたかについて語っていく。

 

 

このイントロの出だしの音から僕が感じたのは『バグ(bug)』のイメージです。

(バグ=虫の意。コンピュータープログラム上の不具合や誤り。

また一般に機械類などの欠陥をいう。) 

 

このイントロ音の出だしはバグった音のように聴こえる。

 

「狂い」が生じている音。

 

「狂い」を生じさせている音。

 

正常ではない音。

 

異常に異常を重ねている音。

 

壊れた音。

 

壊れていることを笑う音。

 

修正が必要な音。

 

修正させてくれない音。

 

修正を拒む音。

 

歯止めがきかない音。

 

鬱陶しい音

 

落ち着けない音。

 

落ち着こうとしない音。

 

壊れていくというよりも、「意図的に」自分の一部を崩壊させていく音。

 

このイントロ音の出だしの音から僕はそういうイメージを想起しました。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

イントロの続きを聴いていこう。

 

まだイントロの「表面の1枚の皮」だけについて感想を言っただけ。

イントロの続きを聴いていくことで、

イントロ音の皮が重なり新たな顔をイントロ音は示してくる。

 

イントロ音の重なりから僕らの脳はまた新しいことを感じていく。

 

イントロ音の重なりから新たな発見をしていこう。

 

 

 

『再生時間0:03~0:11』

 

再生時間0:03秒から0:11秒まで。

 

 

イントロの続きを聴いていく。

 

イントロの音はまるで僕らに警告する。

 

イントロ音は「謎の生物」の到来を警告する。

 

 

この時間帯、イントロ音が僕らに「予見」を示す。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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イントロが続いていく。

 

僕ら聴き手はイントロ音の続きを聴いていく。

 

 

この曲のイントロ音はまるで、宇宙人が襲来した時の登場音みたい。

 

イントロの続きを聴いてみて、僕はそう感じた。

 

 

異星人がやってくる。

 

地球人ではない生き物が僕らに近づいてくる。

 

 

イントロ音は警戒音みたいだ。

 

イントロ音が僕らに警戒のサイレンを鳴らしてくれているみたいに聴こえる。

 

 

僕らにとって何か「キケンなもの」が近づいているのを感じさせる。

 

僕らにとって何か「未知なもの」が近づいてくるのを感じさせる。

 

 

僕らはこれから「改造」されてしまうのかもしれない。

僕らはこれから記憶を「改変」されてしまうのかもしれない。

 

 

これから何かヤバいことが起こるんじゃないかとイントロ音から予見する。

 

これから何か不思議なことに出くわすのではないかと、

僕らはイントロ音で予見する。

 

 

この先何が起こるのか。

 

「例のあの人」がもうすぐやってくる。

 

ボーカルの声がもうすぐ僕らの目の前に現れてくる。

 

 

僕らはどう斬られていくのか。

 

僕らはどう改造されていくのか。

 

僕らはどう手術されていくのか。

 

僕らはどう改変されていくのか

 

すべては「例のあの人」次第。

 

すべてはあの「赤き人」次第。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

ボーカルの声の到来を待とう。

 

(ちょっと話がずれるけど、この曲のイントロ音で僕はゲームのMOTHER2を思い出しました。) 

 

 

『再生時間0:11~0:13』

 

再生時間0:11秒から0:13秒まで。

 

 

ボーカルの声と僕らは出会う。

 

その声はとても美味しく。

その声はとても多くの栄養を含んでいて。

 

ボーカルの声はとても熱い声。

ボーカルの声は僕らの心に灯かりをともす声。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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「赤き人」が登場する。

 

ボーカルの声が僕らに注がれていく。

 

ボーカルの声が僕らの耳から入り、そして僕らの脳に降り立ってくる。

 

 

美味しい声。

栄養が多く含まれる声。

 

僕らの脳がその声をとても欲しがった。

僕らの脳はボーカルの声をぐびぐびと飲んでいった。

 

 

久しぶりに、というか僕は椎名林檎さんの曲は今までほとんど聴いたことがなかったです。

 

ちゃんと聴いたのは今回がほぼ初めてでした。

 

それで聴いてみた声の感想なんですが、

意外と『しっかりした』声だなと思いました。

 

何というか、ちょっと「男っぽい」声だと思いました。

 

すごい「男っ気(おとこっけ)」を感じる声だと思いました。

 

 

弱々しくはないですよね。

 

自己主張の強い声。

 

女性歌手には珍しい、「熱」を多く含んだ声。

 

この声を聴いていると熱くなる。

 

この声を聴いていると自分の身体が火照(ほて)ってくる。

 

 

聴く前は椎名林檎の声って冷たい印象だったので、

その印象が変わりました。

 

まるで少年漫画を読んでいるような、熱さを感じさせる声。

 

暗闇の中で蒼く光る声。

 

僕らの心に灯かりをともす声。

 

 

そのようなことを、初対面のボーカルの声から感じていました。

 

 

声の続きを聴いていこう。

 

曲の続きを聴いてこう。

 

 

『再生時間0:13~0:21』

 

再生時間0:13秒から0:21秒まで。

 

 

ボーカルの声が僕らにどんどん注がれていく。

 

ボーカルの声が僕ら聴き手を「散らして」いく。

ボーカルの声が僕ら聴き手の意識を「分割・切断」していく。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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曲の続きを聴いていく。

 

ボーカルの声の続きを聴いていく。

 

 

ボーカルの声が僕らを「揺らす」。

 

ボーカルの声が僕らを「拡散」していく・「散らして」いく。

 

 

椎名林檎さんの声をちゃんと聴くのは僕は今回がほぼ初めてなんですけど、

この人の声って他の曲もこういう「だぶりがある」ような声なんですかね?

 

一本の声じゃなくて、声が複数あるように聴こえてくるよね。

 

わざと喉をガラガラと鳴らしているのかな。

 

二重に聴こえるよね。

 

声がミラーしているように僕ら聴き手に届いてくる。

 

複数の方向からボーカルの声が僕らに向かってくるように感じる。

 

 

この声を聴いていると、僕らの意識も「分かれていく」ように感じられる。

 

この声を聴いていると、僕ら聴き手の意識も「枝分かれ」されていくように感じられる。

 

 

ボーカルの声が僕ら聴き手の意識・感覚をまるでスパスパと斬っていくように感じられる。

 

ボーカルの声が、僕ら聴き手を分解していく・散らかしていく。

 

 

分解されて僕は、気持ちいい。

 

ちょーきもちいい。

 

枝分かれされていく自分の細胞を感じ取れて、僕は意識が透き通っていく。

 

 

この曲はどちらかというと「M(マゾ)の人」向けの曲だよね。

 

自分の意識が斬られていくのをすごく感じる。

自分の思考がバラバラにされていくのをボーカルの声を聴いているとすごく感じる。

 

「攻められる」快感・「犯される」快感に僕は酔っていく。

 

 

自分の細胞がバランスを崩していく。

自分の意識が正常では無くなっていく。

 

それが面白い。

 

壊れていく自分の感覚が面白い。

崩されていく自分の意識が遠のいていくのが心地いい。

 

 

僕ら聴き手はどんどん「小さく」されていく。

僕ら聴き手はボーカルの声に分解されて・散らされていって、

どんどん細胞レベルで粉々になっていく。

 

 

生命の最小レベルまでまるで僕らはなっていくような感覚を感じていく。

ミジンコレベル・ミカヅキモレベルまで、僕らの意識が切断されていく。

 

 

これから僕らはどうなっていくのか。

 

曲の続きを聴いていこう。

 

 (もう一度曲を聴き直しているときに気づいたんですが、

拡声器使っているから余計にダブったような声になっているんですかね?。

でもこの時間帯以外の拡声器使っていないところでも、

基本的にこの人の声は重複感・ミラー感がある声ですね(^^)←こいつ誰?。)

 

 

 

『再生時間0:21~0:31』

 

再生時間0:21秒から0:31秒まで。

 

 

バラバラにされていって。

僕らの意識が細切れにされていって。

 

僕はボーカルの声から「黒い色」を感じる。

 

その黒い色が宿っている暗闇に美しさを感じて。

 

僕らは意識をその美しき暗闇の中に落とし込んでいった。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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は?

 

よくよくボーカルの声を聴いてみると、何言っているのか聞き取れない。

 

すごく「ダミー」な声。

(ダミー=本物の見掛けをしたもの。本物の替わりとなるもの。) 

 

すごく「ミミック」的な声。

 (ミミック=擬態。他の者に様子を似せること。)

 

 

言葉までがバラされており。

 

歌詞までがまるで分解されている。

 

バラバラにバラバラに。

細切(こまぎ)れに細切れに。

 

 

この時間帯、僕はなんだか、スッキリしている。

 

自分が落ちるとこまで落ちると、結構気楽に生きられるように。

 

自分がボーカルの声によって細かく細かくされて、

自分の脳が小さいことをあまり気にしなくなっている。

 

 

ボーカルの声からは爽やかさは特に感じていない。

 

ボーカルの声からは晴れ晴れしさは特に感じていない。

 

少し余裕が出てきた僕は自分の心の様子を見てみると、

相変わらずいつものように僕の心は「廃れている」。

 

僕の心は廃れた状態で・退廃的に、

曲が創り出す曲の世界を見渡している。

 

 

ボーカルの声が僕の心を「黒く」染めていく。

 

ボーカルの声が僕の心を「暗闇」に隠していく。

 

 

今夜も「暗さ」の中に自分を隠そう。

 

今夜も「暗闇」の中で自分の姿を消してしまおう。

 

 

ボーカルの声は僕らを「黒き暗闇」に包みこんでいく。

 

その「黒き暗闇」に崇高な美しさを感じてしまうから、

僕らはどうしてもそれに飲み込まれて行ってしまった。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

 

 

『再生時間0:31~0:41』

 

再生時間0:31秒から0:41秒まで。

 

 

僕ら聴き手は真正面からボーカルの声と向き合っていく。

 

ボーカルの声から僕は、「明るさ」と「暗さ」どちらも感じて。

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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ボーカルの声がやっとまともに僕らの「攻め」だす。

 

ボーカルの声がやっと僕らに大規模な直接攻撃(ダイレクトアタック)を開始する。

 

 

暗闇の中で光るその声を僕らは聴いていく。

 

呪われ続ける暗闇の中で、

気丈(きじょう)に灯り続けるその声を僕らは聴いて、安堵していく。

 (気丈=心がしっかりしていること。気持ちをしっかりと保つさま)

 

 

改めてこのボーカルの声を真正面から感じ取ってみてるんだけど、

やっぱ変わった声だよね。

 

「明るさ」と「暗さ」を両立させた声だなあと思った。

 

逆に言うとどっちでもない。

明るくも暗くもない声。

 

 

明るい声なんだけど、

暗闇の中にある僕ら聴き手の堕ちた心と同調する暗い声にも聴こえる。

 

暗い声なんだけど、

僕ら聴き手の救いや光を欲する心と同調する明るい声にも聴こえる。

 

どっちも含んだ声。

明るさも暗さも含んだ声。

明るくて暗い声。

暗くて明るい声。

 

時に僕ら聴き手の心の部屋に灯かりをともし、

時に僕ら聴き手の心の暗さと同調する声。

 

救いと堕落、両方を兼ね備えた声だなあと僕は感じました。

 

みなさんはどうですか?

 

ボーカルの声からバリバリと伝わってくる「気圧」をどう受け止めましたか?

 

 

曲は続く。

 

ボーカルの声の慰めの行進は続いていく。

 

 

 

『再生時間0:41~0:56』

 

再生時間0:41秒から0:56秒まで。

 

 

僕ら聴き手はどんどんと、ボーカルの声に染まっていく。

 

 

僕らの心が重くなる。

僕らの心が曲の色に染まっていく。

 

 

ボーカルの声が2つの僕をあらわにしていく。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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相変わらず元気に、ボーカルの声が僕らの攻めてくる。

 

僕らはどんどんと、ボーカルの声に染まっていく。

 

 

気づいたら自分の心がこの曲を聴く前より「重くなっている」と感じてくる。

 

自分の心がこれまでこの曲から受け取ったものを貯めこんでいる。

自分の心が曲の色に染めあがり、曲を聴く前より曲に濡れた分重くなっている。

 

 

僕らの心はどんどんと、「ヘビー」になっていく。

 

僕らの心は曲からどんどん情報を受け取り貯めこんでいっている。

 

 

この曲を聴くと僕は満たされるというよりどこか「空虚さ・虚しさ」を感じる。

 

曲の色に染まれば染まるほど、ボーカルの声を自分の心に入れれば入れるほど、

僕の心は「空っぽさ」を感じていく。

 

 

満たしているのに虚しい。

 

求めているのに拒絶している。

 

 

ボーカルの声がいつまでもいつまでも僕らの心を叩いていく・ノックしていく。

 

ボーカルの声を聴けば聴くほど、自分の中で「時が止まっていく」。

 

ボーカルの声を聴けば聴くほど、僕は自分の殻に閉じこもっていく。

 

 

明るさを求めながら、明るさを拒絶する自分がいる。

 

暗さを求めながら、暗さから逃れたい自分がいる。

 

 

二つの自分を僕は感じる。

 

どちらも必要としている自分がいる。

 

弱い自分が鮮明になる。

 

強い自分が弱い自分を待っている。

 

解けない自分があらわになっていく。

 

2つの自分が向き合っている。

 

 

曲は続いていく。

 

ボーカルの声が僕ら聴き手を解毒(げどく)していく。

 

 

 

『再生時間0:56~1:15』

 

再生時間0:56秒から1:15秒まで。

 

 

曲の流れが少し「緩やか」になる。

 

ボーカルの声から「優しさ」や「温かさ」を感じながら、

僕は仕方なく、また歩みを再開しようとする。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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この時間帯、ボーカルの声が少し静かになって僕ら聴き手を揺らしていく。

 

この時間帯、ボーカルの声が少し低姿勢になって僕ら聴き手に触れていく。

 

 

先ほどまでの時間帯よりも、

この時間帯のボーカルの声からは「優しさ」を感じる。

 

先ほどまでの時間帯よりも、

この時間帯のボーカルの声からは「温かみ」を感じる。

 

 

流れがすこし遅くなる。

 

曲のテンポが少し落ち着いて、僕ら聴き手への「攻め」が鈍化する。

 

 

僕ら聴き手はゆっくりと、ボーカルの声と対話していく。

 

僕ら聴き手は少し冷静になって、ボーカルの声を見つめていく。

 

 

僕ら聴き手はゆっくりと、自分たちのリズムで「呼吸」を再開していく。

 

僕ら聴き手はゆっくりと、自分たちの「生きるリズム」を取り戻していく。

 

 

どうやら先ほどの時間帯まで、僕らは底の底まで「堕ちていた」みたいだ。

先ほどの時間帯まで、僕らは出られない暗闇でもがき続けていたみたいだ。

 

先ほどの時間帯よりは身体が軽い。

先ほどの時間帯よりは生きようとする自分の意思を感じる。

 

 

僕らはまた再開していく。

僕らはまた始動していく。

 

僕らは暗闇から少しずつ、光の方へ向かっていく。

 

僕らはボーカルの声に導かれて、ゆっくりと「呼吸の仕方」を学んでいく。

 

 

報われることはあるのだろうか。

叶う時は来るのだろうか。

 

 

いつ終わるのか分からない、急に終わるのかもしれない。

綱渡りがまた始まっていく。

生きるという面倒くさく対価に見合わないことがまた、始まっていく。

 

・・・。

 

ふうー。

 

やれやれ。

 

 

曲の続きを聴いていこう。

 

 

 

『再生時間1:15~1:35』

 

再生時間1:15秒から1:35秒まで。

 

 

曲がサビに向かい上がっていく。

上がっていくことで聴き手の心がどんどんと軽くなっていく。

 

心が軽くなり冷静さを取り戻してきた僕は、

ボーカルの声を観察していく。

(この曲で僕は何度もボーカルの声を見るね(笑)。)

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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曲が上がっていく。

 

曲がサビに向かっていく。

 

僕ら聴き手の心がどんどん軽くなっていく。

 

 

この時間帯、僕の心はだいぶ軽い。

再生時間0:40秒から0:56秒の間の時間帯と比べると雲泥の差。

 

だいぶ僕の心は「浄化」されている。

だいぶ僕の心は透き通ってきている。

 

 

ちょっと冷静になってボーカルの声を観察してみる。

 

こうやって冷静になってボーカルの声を見てみると、

ボーカルの声は「薬」でもあり「毒」でもあるなあと感じた。

 

何というか中毒性高いよね。

 

椎名林檎の声って一旦聴き手を「落とす」よね。

椎名林檎の声って一旦僕ら聴き手を「迷わす」よね。

 

そこからの救いも彼女がやり、

そこからの正しいルートも彼女が示す。

 

毒であり薬な声。

 

散々殴っておいて、その後強く抱きしめてくるような声。

 

何というか、「偏った愛」を感じる声だなあと思いました。

 

 

今回のこの曲の解析はだいぶ疲れた。

解析してる途中・曲を聴いている途中だいぶお腹が減った。

 

 

曲はもうすぐサビを迎える。

 

曲の続きを聴いていこう。

 

最後にボーカルの「顔」を見て、お別れをしていこう。

 

 

 

『再生時間1:35~曲の終わりまで』

 

再生時間1:35秒から曲の終わりまで。

 

 

ようやくサビの部分。

 

サビの部分で曲は実質終わる。

 

さよなら椎名林檎

 

さよなら、暗闇の中の迷える戦士。

 

 

これで解析は終了する。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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曲が終わっていく。

 

曲がサビに入り、曲は実質終わっていく。

 

 

曲の中でサビの部分で、僕ら聴き手は曲から離れていく。

 

曲の中のサビの部分で、僕ら聴き手は曲から解放されていく。

 

 

サビの部分で曲は実質終わる。

 

サビ以降はいわば後夜祭。

 

サビ以降はいわば残り香。

 

 

ボーカルの声が熱く燃えている。

 

ボーカルの声が赤く燃えている。

 

 

このラストの時間になって、ボーカルの声が一番「元気」に聴こえる。

一番まともに「元気」な声と感じる。

 

お別れの時間になって、ボーカルの声が一番「楽しそう」に感じる。

一番まともに「楽しそう」な声と感じる。

 

 

この時間帯、とげとげしいボーカルの声から「幼さ」が垣間見える。

荒々しいように見えるボーカルの声から「弱さ」が感じられる。

 

ボーカルの声が「虚勢(きょせい)」に感じられる。

ボーカルの声が「健気(けなげ)に」感じられる。

 

 

別れるときになると、より綺麗に聴こえる。

離れると思うともう一度くっつきたいと思える。

 

 

でも君とくっつくとまた「分解」されるから。

君の話を聞くとまた僕はバラバラに切り刻まれてしまうから。

 

今日のところは別れよう。

 

いつかまたどこかで再会しよう。

 

 

離れれば離れようとするほど、

自分の身体に彼女の「呼吸」が宿っているのを感じる。

 

忘れようとすればするほど、

また彼女が僕らの心を「黒き暗闇」に染めていく。

 

その暗闇に明日は無く。

 

その暗く狭い空間には、終わりなどなかった。

 

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本能 

椎名林檎

 

眠れない人のための「本能 (椎名林檎)」徹底解析。

~君は今夜もサトラレて(心を読まれて)。~

 

 

音楽解析終了。

 

 

後書き。

 

疲れた。

それだけ。

 

終わり。

おつかれさまでした<(_ _)>

 

 10月14日

読み直して文章修正した。

この記事読み直して文章修正するのにだいぶ時間がかかって疲れた。

 

最近は平日に新たな曲の解析文を書いて、

土日にこうやって読み直して文章修正している。

 

ELTの曲以前はまだ読み直しが出来ていない。

早く読み直したいけど土日は平日分を読み直して大体終わる。

 

ELT以前の文章を読み直す時間がない。

 

この読み直しは大体午後6時半~10時ぐらいまでやってる。

1記事大体1時間半~2時間ぐらいかかるから2、3記事が限界。

 

う~ん、困った(^^)。

 

とりえあえず今日は終わりです。

 

最近ツイッターで知っている人をフォローするようにしています。

 

 (^^)

 

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