眠れない人のための「雪、無音、窓辺にて(長門有希(茅原実里) )」徹底解析。~気分はサイコー、感度もグッド。~

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長門有希 雪、無音、窓辺にて。 歌詞付 [高音]

 

 

はいこんにちは、犬飼です。

 

今日も天才犬飼ユウ君による、

天才音楽解析をやっていきたいと思います。

 

 

音楽解析とは何か。

 

 

音楽解析とは音楽の分析。

 

音楽解析とは音楽の解説。

 

何故音楽には「家電」みたいに取り扱い説明書がないのか。

 

音を聴くだけだから誰でも説明書なしで楽しめる~、だと。

そんな馬鹿な。

 

 

音楽というのは実はとても複雑なんだ。

音楽というのはとても難解なんだ。

 

頭のいい人ほど音楽を聴くのを避けるだろう。

 

何故なら音楽はとても難度が高いコンテンツだから。

 何故なら音楽はとても処理能力を必要とされるから。

 

 

ただ聴くだけでは分からない。

 

ただ聴くだけでは僕らは音楽に「迷う」だけ。

 

音楽の中で、迷ってしまって「出る」ことすら難しい。

 

 

音楽も操作が分かりにくい家電製品と同様、説明書(解説書)が必要だと僕は思う。

 

音楽というものを出来るだけ味わうため、吸収するため、

その曲の中身・構造・原理を解説した説明が必要だ。

 

その説明を、このブログでやっています。

 

音楽の使い方を解説しようとする試みを、「音楽解析」と名付けています。

 

 

音楽をより知るため、音楽をより楽しむため、

音楽の構造から音楽を理解する、それが音楽解析です。

 

 

 

まあやっていることはこんな難しいことではなく、

ある曲を聴いて、その曲の再生時間に応じて僕が感じたことを書き記していきます。

 

 

1つの曲の中で、僕ら聴き手は音楽と共に「冒険」する。

 

その中身を、曲が終わったら消えてしまう曲と僕らの思いでを、

音楽解析では再生時間に合わせて言葉を残すことで(解説することで)、

音楽の中身を忘れないようしようとしています。

 

 

今日解析するのは「涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメのキャラソングの、

『雪、無音、窓辺にて(長門有希(茅原実里) )』です。

 

 

今回も今まで同様、YOUTUBEにある動画を使っていきます。

YOUTUBEにある動画は非公式のものです。)

 

 

それではやっていきます。

 

動画の再生時間に合わせて僕がその曲の音から感じたことを書き記していきます。

 

よろしくお願いします。

 

 


長門有希 雪、無音、窓辺にて。 歌詞付 [高音]

 

 

 

 

『再生時間0:00~0:01』

 

 

動画再生開始0:00秒から0:01秒まで。

 

 

曲が始まる前の、一瞬の緊張。

そして曲が始まった時の一瞬から感じる、曲のこれからの「予感」。

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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曲がはじまりました。

 

懐かしいですね。

 

懐かしい・・・。

 

 

懐かしいと感じるものから、僕らは『過去』を知ることが出来る。

 

懐かしさを感じるものと共に、

僕らはその懐かしさを感じるものが実際あった昔のその「時」を思い返すことができる。

 

 

意外なほど僕らは、自分の「過去」の価値に気づいていない。

 

「過去」を持つことが当たり前にあるように捉えてしまっている。

 

自分に「過去」があることが当たり前のように思ってしまっている。

 

 

本来、自分の「過去」というのはもっと重きを置いていいものだ。

 

何故なら過去からしか、今の「僕らの存在」というのは確立できないからだ。

 

 

ないがしろにされてきた僕ら聴き手の「過去」が、

今ここで、僕らの前にに姿を現す。

 

 

もうこれだけで、この曲の存在価値はある。

 

曲がこれから始まろうとしていく前に、もう僕らに「与えて」くれる。

 

 

 

音楽は「音」を聴くだけのものではない。

 

音楽は頭を使わなくてもいいサブジェクトではい。

 

音楽はいわば、僕ら聴き手の頭の運動だ。

 

自分の中の全知能を使って、その曲内に潜む「パズル」を紐解く。

 

汗だくになって、音楽を聴いていく。

 

汗だくになって、音楽から何か得ようとしていく。

 

 

 

『再生時間0:01~0:02』

 

動画再生時間0:01秒から0:02秒まで。

 

一瞬のイントロの音から、君は何を感じる。

 

ほんのわずかに得たそのイントロ音から、

僕らは無限の情報を得る。

 

音楽が始まっていく。

「無限」の世界を感じさせてくれる音楽が始まっていく。 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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曲のイントロがはじまる。

 

 

音楽と僕ら聴き手との「戦い」が始まる。

 

音楽と僕ら聴き手との。全面戦争が始まる。

 

 

どちらかが死ぬまで。どちらかが壊れるまで。

どちらかが負けを認めるまで。どちらかが倒れるまで。

 

 

単純なものの中に、無数の「不条理」が含まれる。

 

複雑なもの中に、一閃の「光」が突き刺さる。

 

 

曲と僕ら聴き手、どちらが笑うか、どちらが泣くか。

 

 

 

動画再生時間0:01秒からこの曲のイントロが始まる。

 

最初の「手がかり」が曲側から聴き手に与えられる。

 

僕ら聴き手は必死にその曲を解く手がかりにかじりつく。

 

 

このイントロ音は何だ。

 

このイントロ音は何を含んでいる。

 

このイントロ音はどこに向かう。

 

 

無数の「問い」がイントロ音から生み出され、

無数の「答え」が僕ら聴き手の頭に浮かぶ。

 

無数の「答え」の中から、

僕ら聴き手はたった一つだけの「答え」を選ばなければいけない。

 

その選んだ答えが真なる答えかどうか、

それは自分には分からない。

 

ただその選んだ答えを基(もと)にして、

聴き手は以降のこの曲を紐解(ひもと)かなければいけない。

 

この曲を「解読」していかなければいけない。

 

謎「解」きの綱渡りが、ここから始まる。

 

紐「解」きの綱渡りが、曲のイントロ部分から始まる。

 

 

慎重に、問いを選んで。

 

慎重に、答えを選んで。

 

 

僕がこのイントロ音から感じ取ったのは、

『何かが回っている』、というイメージです。

 

何かが止めどなく、回っている。

 

それは月かも知れないし、地球かもしれないし、

それは僕の気持ちかもしれないし、世の中の流れかもしれない。

 

その「何か」を断定することはできないけれど、

このイントロ音を聴いて、僕は音からそんなイメージが浮かんできた。

 

何かが回る曲。

 

何かを回す曲。

 

何かに回された曲。

 

 

イントロ音から感じるものは、人それぞれだろう。

 

だけど僕はそう感じたから、このファーストインプレッションをヒントにして、

この曲を紐解いていかなければいけない。

 

この手がかりを大事に握りしめて、

この曲を解析していかないといけない。

 

 

何のために?

そりゃあ、僕が僕自身を、楽しませるために。

 

だって音楽って、楽しむものでしょ。

 

僕らを壊して、僕らを曲中に否定しても、

最後は僕らを楽しませてくれる、最期は僕らを祝福してくれる、

それが音楽でしょ。

 

 

続けるよ。

 

 

 

 

『再生時間0:02~0:07』

 

 

再生時間0:02秒から0:06まで。

 

曲のイントロ部分を詳しく感じていく。

 

ボーカルの声が始まる前の、

聴き手の準備の部分を存分に味わっていく。

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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僕らというのは「忘れやすい」。

 

昨日の晩飯さえ思い出すのに時間がかかる。

 

 

正確に言うならば、僕らは忘れやすいのではなく、「覚える気がない」、である。

 

覚えても無駄と思えることは、

できるだけ自分の頭に入れない。

 

 

自分の頭に残ったものだけが、自分の「過去」になる。

 

そしてその残った「過去」だけが、今の自分の構成材料となっていく。

 

その頭に残すもの、無駄とは思えず記憶に残すものとは何か?

 

僕らは何が大切だと思っているのか、

何を「過去」にしたいと思い生きているのか?。

 

その答えを探ることが、自分をより知るヒントになる気がする。

 

その答えを問うことが、今の自分をより「鮮明に・明確に」するような気がする。

 

 

 

曲は続いている。

 

イントロは続いている。

 

ただその音とは別に、僕の思考は別のことを考えている。

 

曲と僕の頭はまるで、同じ方向に平行移動している。

 

同じ場所に向かいながら、曲と僕とはお互い別の思考にふけりながら。

 

しかしここ(曲の中)は、僕ら聴き手と音だけの世界。

 

参考になるのはお互いしかいない。

 

お互い別のことを考えながらも、

思考の参考になるのはお互いしかいない。

 

 

無意識の中で、僕ら聴き手は音を真似る。

 

無意識の中で、僕ら聴き手は思考を曲の「音」に寄せる。

 

そうしてそうして、答えを出す。

曲の「音」を真似ながら、僕ら聴き手は考える・思考する。

 

そうしてそうして、僕ら聴き手は『色』を吐き出す。

 

 

「色」とは何か。

 

それは一種の答え。

 

赤、青、緑、黒、白。

 

「色」というのは、僕らを無意識の中で支配している。

 

何かを考える、思考する前に、

まず僕らは「色」で答えを出す。

 

「赤」く感じる →熱い。

「赤」く感じる →怒る。

「青」く感じる →寒い。

「青」く感じる →憂鬱。

「黄色」く感じる →朗らか

「黒」く感じる →暗い。

 

思考の前に色がある。

感じるところに、色がある。

 

 

 

再生時間0:02~0:06中の、

このイントロ音の中から『色』を探ろう。

 

イントロは何を僕ら聴き手に伝える。

 

イントロは僕ら聴き手を、何「色」に染める。

 

 

僕が思う、この曲のイントロの印象としては、

『そこまで暗くない。そこまで悲観していない。わりと気分は上々』というイメージ。

 

一見暗そうに聴こえるイントロ音だけど、

一見落ち込んでいるように見えるけれどそんなことはあまりなくって、

この暗さは元々自分こんな感じです、的な。

 

周りからは暗く見えるけれど、周りからは落ち込んで見えるかもしれないけど、

別に。私こんな感じだし、今までも、これからも的な。

 

そのイントロ音の雰囲気はすごく僕ら聴き手を穏やかにさせるし、

実際このイントロも穏やかだ。

 

ただその穏やかの中に、やはり「脆(もろ)さ」もあるし、

「切なさ」も感じれる音だと僕は思う。

 

 

曲の中には聴き手と音しか存在しない。

 

音がその気持ち、感情を示せば、

僕ら聴き手もその感情に影響される、その感情に染まっていく。

 

 

恋人同士の幸せな二人だけのひと時の中で、

まるで相手の感情が自分の中に入ってくるように。

恋人の温かさが自分の心にも伝染してくるように。

 

それと音楽も一緒だ。

 

「音の気持ち」が僕ら聴き手に伝染する。

 

その音の気持ちから引き出されるかのように、

僕ら聴き手の心から、曲調と同じ感情が溢れ出す。

 

感情が溢れて、その感情を脳が『説明』するために、

僕らの脳から『記憶』を引きずり出してくる。

(ここ重要です。) 

 

曲から感じられた「情感」を僕らの脳が理解するために、

自分の記憶から同じような感情を感じた「過去」を思い出させる。

 

 

つながっている、つながっている。

 

曲の音から聴き手へ。

聴き手から曲の音へ。

 

 

「本番」はこれからだ。

 

すべての「謎」は、これから紐解かれていく。 

イントロ音に呼ばれた思い出された僕らの過去の記憶と僕らとの「交わり」が始まっていく。

 

イントロはあくまできっかけ、ヒント。

 

それを基に、僕ら聴き手は曲を、解析していく。

 

そろそろボーカルの声が始まる。

 

僕ら聴き手の長い長い旅が始まる。

聴き手の長い長い冒険が始まる。

 

始まる前に、自分の身なりを確認しよう、

自分の衣装を確認しよう、自分の顔を確認しよう。

 

始まる前に、一度深呼吸して。

 

ここからは大変だから。

ここからは重労働だから。

 

ここからは何かを得るかもしれないけれど、何かを失うこともあるから。

 

それじゃ、次に進もう。

 

 

 

『再生時間0:07~0:14』

 

再生時間0:07秒から0:14秒。

 

ボーカルの声との出会いの時間帯。

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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加速する、加速する。

 

曲の「速さ」が、僕ら聴き手に伝染していく。

 

曲のテンポの速さが、僕ら聴き手の脳を急かしていく。

 

 

いつもの速さではない。

 

現実世界での僕らの脳の処理速度では追いつけない。

 

まるで現実世界ではないところに、僕ら聴き手は来ている。

 

曲によって、ボーカルの声によって、

僕らの脳が「すばやさ」を欲していく。

 

「速度」を上げて。

 

頭の回転を上げていって。

 

日常では使っていない、非現実用の脳に切り替えていって。

 

 

ボーカルの声が聴こえてきたけれど、ボーカルの声を理解するほど、

僕らは頭が良くない。

 

ボーカルの声の速度、曲が創り出す曲の世界の速度についていくのでせいいっぱいだ。

 

 

こんな時、君の「顔」はどうだろう。

 

君はどんな「表情」で、この曲の部分を聴いているのだろうか。

 

 

僕らは顔に「気持ち」が出る。

僕らは表情に「答え」を出す。

 

考える前に答えを出す前に、

自分の表情が答えを出していることが多い。

 

曲の音の問いへの答えはもう、

君の顔に出ているかもしれない。

 

顔は嘘をつけない。

 

だから僕らはあまり顔を見ない。

 

そこに自分が載ってしまっているから。

 

本当の自分が映し出されているから。

 

少しボーカルの声の速度に慣れてきて、少し曲の速度に慣れてきたら、

曲が作る世界を出来るだけ自分の心で掴んでみよう。

 

 

曲の音とボーカルの声が作り出す世界を、

出来るだけ自分の頭で想像してみよう。

 

 

なんなら目を閉じるといい。なんなら瞳を閉じるといい。

 

視覚を無くして。「音だけの世界」に自分を投入していって。

 

 

何が見える。

瞳を閉じたその暗闇に曲の音が舞い降りて、何が見える。

 

 

何を感じる。

瞳を閉じたその暗闇に曲の音が自分の頭に入ってきて、何を感じる。

 

 

この曲が作る世界の中で、僕らはだいぶ「自由」だ。

 

現実世界では「否定」されることが、

この中では「許容」される。

 

 

自由に選んで。

 

自由に選択して。

 

君の中で、君自身の『色』を、

曲の中から嗅(か)いで、探る。

 

君の中で君が好きな「色」を、

音の流れに重なり合って、君は選び見つけていく。

 

 

すごく「原始的」なことを、この曲の中の世界で僕らはやる。

 

すごく「人間的」なことを、この世界で僕らは行う。

 

すごく久しぶりに、僕らは探る。

 

すごく久しぶりに、自分を探る。

 

 

音楽の中では音と自分しかいない。

 

そして音からヒントを得て探る自分の姿というのは、

自分の『過去』の姿のことだ。

 

音楽の中で探る自分というのは自分の過去。

 

過去の自分の姿を、音楽の中で探す。

 

僕らという存在のはすべて過去の自分で構成された存在でしかなく、

過去にしか自分を紐解く手がかりは残っていない。

 

 

忘れてきた過去を思い出す。

 

置いてきた自分を拾いに行く。

 

長い長い物語が始まる。

 

長い長い、旅が始まる。

 

曲の聴き手である僕らは、決してボーカルの手を離せない、離さない。

 

この世界では彼女が道案内人。

 

彼女がここに連れて来てくれた。

 

彼女がここの出口も知っている。

 

彼女が歩む道を、僕ら聴き手は彼女を追いながら歩む。

 

彼女が作る道を、僕ら聴き手は感謝しながら歩む。

 

 

その道に沿った問いを(曲は聴き手に)授けて。

 

その道に沿った答えを、僕らは(曲に)差し出す。

 

 

曲というのはあくまでこのように儀式的。

 

決まり切った儀礼に沿って、進んでいく。

 

決まり切った問答をしながら進んでいく。

 

 

次に行こう。

 

 

 

『再生時間0:14~0:31』

 

 

再生時間0:14秒から0:32秒まで。

 

一時的なボーカルの声との離脱。

 

音だけの中、僕らは気持ちを落ち着かせる。

 

またやって来るボーカルの声に僕らは備える。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

 

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一度ボーカルの声と僕らは別れる、離れる。

 

 

「道しるべ」を失った僕らは、一度迷う。

 

少し途方に暮れながらも、辺りを見渡す。

 

この世界の景色を見渡す。

 

ボーカルの声で作られる道とは違って、

音が作り出す風景は分かりやすい。

 

あまり頭を使わない。

 

あまり意識を集中しない。

 

 

次にボーカルの声が現れる前に、

僕ら聴き手は頭を、できるだけこの世界に慣れさせる。

 

 

出来るだけ自分の心を、この世界の色に染めていく。

 

次にボーカルの声が来た時に、その声が自分の心の容易に入っていくために。

 

 

曲の世界の色を自分の心に染めることには「問い」は無い。

 

また同じくその行為には「解」もない。

 

 

何も考えず、ただただ流れに身を任せて。

 

頭を空にして、ただただ周りの景色に染まって。

 

 

それが僕らが望んだことだから。

 

それが僕らに対しての「罰」だから。

 

赦(ゆる)されて赦されて。

 

祓(はら)って祓って。

 

 

何も複雑なことはここにはない。

 

単純なことがここで行われる。

 

単純に単純に、自分の思考もしていく。

 

シンプルにシンプルに、頭の中をほぐしていく。

 

 

そろそろボーカルの声がまた来るぜ。

 

 

 

『再生時間0:32~0:39』

 

 

再生時間0:32秒から0:39秒まで。

 

ボーカルの声との再会。

 

ボーカルの声との「共鳴」。

 

僕らは再び自問自答する。

 

しかし僕らなんかおかまいなしに、曲は続く

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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肯定と否定。

 

YESとNO。

 

笑うことは必要か。

 

心休めることは必要か。

 

 

 

曲(ボーカルの声)は再び、僕ら聴き手に問う。

 

その歌詞から問うと言うよりも、

その歌詞を歌う「声」から感じる『意思』から、僕ら聴き手に問う。

 

 

ボーカルの声に呼応して、

それに応じた自分の心が浮かび上がる。

 

ボーカルの声にすくわれて、

自分の隠れていた気持ちが水中から浮かび上がる。

 

 

現在の自分を問う。

 

現在の自分の位置を問う。

 

社会や学校にまみれて凝り固まった今の僕らに、確かめてくる。

 

ボーカルの声を通して、過去の自分が今の自分に確かめてくる。

 

不確かな、不明瞭な今の自分を笑いにやってくる。

 

疲れた自分を頬杖(ほおずえ)をつきながら、過去の自分が見てる。

 

 

 

この止まらない音の世界で、過去と今が交錯する。

 

誰も見ていない、誰も知らない。

 

この中では、僕らは各々一人だ。

 

音だけが僕らを見てる。

 

ボーカルの声だけが僕らを心配している。

 

続きます。

 

 

『再生時間0:39~0:53』

 

再生時間0:39秒から0:53秒まで。

 

曲における起承転結の『転』の部分。

 

今までの曲のことが僕らの頭の中で整理されていって、

僕ら聴き手がようやく「攻め」に取り掛かることが出来て行く所。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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速度が上がる。

 

案内人(ボーカルの声)の歩みが早まる。

 

角度が上がる。

 

案内人(ボーカルの声)の歩む道が険しくなる。

 

 

ついてこれるか、ついてこいよ。

 

 

僕らは追いかけるのに必死だ。

ついていくのに必死だ。

 

必死なことで、「余計なもの」が取り払われる。

 

思考を止められたことで、逆に思考の道筋が「単純化」される。

 

 

考えすぎなんだ、僕らは君は。

 

そう頭がいいわけじゃないんだから、僕らは君は。

 

 

ボーカルの声と曲のスピードに乗せられて、

僕ら聴き手は新しい『空気』を吸える。

 

 

新しい空気を吸って、その空気を身体の中を循環させていく。

 

 

何が自分から削ぎ落ちていっているか。

 

どんな古いものが自分から抜け出ていくていっているか。

 

 

部屋の掃除をすると何だか自分の心がスッキリするように。

 

 

考える前に、考えを抑止しているものをまずは取り払う。

 

答えを導く前に、必要のないと感じるものを頭から捨てていく。

 

 

 

この「サイクル」を身体に沁(し)みつけて。

 

この心の循環を、自分の身体に覚えさせて。

 

このプロセスの単純化を自分にしていって。

 

 

 

「音楽を聴くのは何のため?」

 

 

何度も問う。曲は問う。

 

 

すごく単純に単純に。

 

すごくシンプルにシンプルに。

 

 

この曲の速度で、聴き手はそうなっていく。

 

馬鹿な自分が馬鹿だと分かって、馬鹿なりにこの曲を攻略していく。

 

ここにきてやっと、僕らの心が前を向く。

 

逆転の時間。「転」の時間。

 

 

攻めろ。

 

曲を攻めろ。

 

 

音楽は曲と聴き手との戦いだ。

 

僕らが曲を攻めることで、感じるものもある。

 

僕らが曲を攻めることで、曲から得られるものもある。

 

 

 

音楽というのは一種の、「セルフカウンセリング」。

 

僕らが『殻(から)』から出るためには何が必要か。

 

僕らははもう、その準備は出来ている。

 

 

無意識の中で、僕らの心に力が宿る。

 

それは知らず知らずのうちに、曲が僕らに与えてくれたもの。

 

曲の世界の中で心を見つめなおして、僕らが出した答え。

 

聴き手の攻めの時間が次の時間帯から始まっていく。

 

 

 

『再生時間0:53~1:11』

 

 

 

再生時間0:53秒から1:11秒まで。

 

僕ら聴き手の一気の攻め。

 

そしてそれは、別れを予感させる。

 

曲の終わりを少し感じながらも、聴き手は「愚かに」攻め続ける。

 

真っ白の頭で、真っ白の道を進み続けていく。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

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『顔』が変わる。

 

聴き手の表情が変わる。

 

 

曲というのは僕ら聴き手に、

この数分の間でとても膨大な・無限な情報を与える。

 

 

その膨大さはいわゆる世間一般に言われている「情報化社会」と呼ばれている社会が含む情報とは比べられないほど。

 

この曲の世界はまるで超情報化社会だ。

 

そんな超情報化社会の中で僕ら聴き手に与えられる情報というのは、

一般的な情報化社会における僕らにとって必要のない、余分な情報ではなく、

曲の中の情報はすべて聴き手にとって『栄養』のある情報だ。

 

 

 

曲の中のすべての情報が、聴き手を「プラス」に変えていく。

 

 

無数の「魚」が、聴き手を襲う。

 

無数の「液」が、君の顔に降り注ぐ。

 

 

その魚すべてが生きている。

 

その液すべてに命を感じる。

 

 

そうして与えられた聴き手は、

この時間帯にしてようやく『攻め』ることができる。

 

この曲の世界を攻略する段階に僕らは到達した。

 

ここから「殻」を破っていく。

 

ここから「出口」に向かっていく。

 

音楽というのはあくまで一時的な手助け。

 

現実世界にこの助けを一緒には連れていけない。

 

 

現実世界で戦うのは僕らだけだ。

 

音楽というのはあくまで曲の世界だけしか生きられない。

 

音楽はあくまで、君を一時的にしか救えない。

 

 

曲の中に入ることを促されたと思ったら、

曲は僕ら聴き手にこの世界から「出る」ことを促す。

 

 

そういうものなんだ、音楽って。

 

 

曲から受け取ったものを確認しながら、僕らは進む。

 

長い長い旅路がようやく終わる。

 

「終わり」が近づくことを感じながら、

聴き手は真っ白の道を真っすぐに進む。

 

 

そこに何が待ち受けているか知らぬまま。

 

そこで何を与えられるか知らぬまま。

 

「愚かな」僕らの旅路がもうすぐ終わっていく。

 

続きます。

 

 

 

「再生時間1:11~曲の終わりまで」

 

曲の頂上。

 

曲の頂(サビ)。

 

頂きで聴き手はすべてを失う。

 

失って半ば強制的に、元の世界に戻される。

 

そこで僕らが目にしたものは。

 

そこで僕らが感じたものは。

 

 

ここで解析は終了する。

 

 

以下この時間帯の詳しい解説。

 

 

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再び、僕ら聴き手は「忘れて」しまう。

 

再び、ぼくら聴き手は記憶を「消されて」いってしまう。

 

 

曲の頂(サビ)は、すべてを白く染める。

 

曲のサビの部分は僕らの記憶を「白紙」にしていく。

 

 

まるで何もなかったかのように。

 

僕らは何者なのか。

 

ここはどこなのか。

 

 

僕らは僕らののすべてを捨てていく。

 

僕らはまるで、この曲であったことを、まるで「無かった」かのようにされていく。

 

 

音楽は「残酷」だ。

 

 

与えるだけ与えておいて、最後にはそれをすべて奪う。

 

 

最期には聴き手からすべて取り払ってしまう。

 

 

音楽というのはそうして生き続ける。

 

 

聴き手から与えたものをすべて奪って、また生き続ける。

 

 

音楽は僕ら聴き手を愛してはいない。

 

音楽は単純に、自分が残るために聴き手を誘い、そして奪う。

 

僕らというのは、まるで音楽の「奴隷」なのだ。

 

曲と聴き手の関係なんて、一方的なものなんだ。

 

すべてを失って、僕らの瞳には、何が映る。

 

曲の世界から抜け出して、

現実の世界に戻ってきた僕らは、何を感じる何を思う。

 

すべてを抜き取られた僕らは、

まるで人形みたいになって、現実の世界を見渡す。

 

空っぽの君が、また回りだす。

 

 

何かを求めて、何かを望んで。

 

空っぽの僕らはどうしても思い出せない。

 

あの世界で何を得たか、拾えたか。

 

空っぽの僕らが今日も、自転する。

 

 

何者かになるために。何者にもならないために。

 

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雪、無音、窓辺にて。

 

長門有希 (茅原実里

 

 

眠れない人のための「雪、無音、窓辺にて(長門有希(茅原実里) )」徹底解析。

~気分はサイコー、感度もグッド。~

 

 

これで音楽解析終了。

 

 

後書き。

特になし。

よくできました。

おつかれさまでした<(_ _)>。

 

 

 

9月29日

1回目の文章修正。

 

やっぱこの曲の解析結果は面白いね。

読んでて面白かった。

 

文章修正して、だいぶ読みやすくなったかなと思う。

 

やっぱ読み返さずのそのままの文章は穴だらけだと思う。

説明不足だったり、言葉が抜けていたり。

 

なるべく早い段階でこうやって文章修正したいのだけれど、

この修正にも1時間30ぐらいかかるので平日には出来ない。

 

休みの日に出来て一日2個の修正なので、

新しく作り出す記事のペースに追いつけないンゴw。