眠れない人のための「おジャ魔女カーニバル!!(MAHO堂)」徹底解説。~音楽の楽しみ方人それぞれ~

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こんにちは犬飼です。

今日も音楽を解説していきたいと思います。

この解説を読んで、読んだ人はどうこの曲を楽しんで聴いているのか、考えてもらえたら幸いです。

音楽を聴いている間、僕ら聴き手はとても心地よい気持ちになっています。

どうして音楽を聴くと楽しいのか気持ち踊るのか。

音楽を聴いているとき、僕ら聴く側にどのような化学反応が起こっているのか、そこを詳しく見ていきたいと思います。

今回は「おジャ魔女カーニバル!!(MAHO堂)」という曲を解説していきたいと思います。

いつものようにYOUTUBEの再生時間に合わせて、

自分がどう感じ取っているのかを書き記していきたいと思います。

(今回もYOUTUBE動画は非公式です)

 

それでははじめていきたいと思います。

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「再生時間0:05~0:07」

曲がはじまりました。

懐かしい・・・。

と言っても僕はそこまでちゃんとは観ていなかったのですが、ちょっと観てたし、またこのOP曲も頭に沁みついていました。

懐かしさって良いですよね。

自分の過去がある。

こんな自分にも歴史がある。

あの時の自分。

過去の自分はすべて、今より若い自分。

どんどん年をとっていっても、頭の中に、若いころの自分がいる。

今の自分を支えているのは、昔の、過去の自分。

結局最後まで自分のそばにいてくれるのは、過去の自分。

自分には、思い出しかない。

過去の自分しか、今の僕を理解してない、分かってくれない。

今までこのサイトでいくつかの曲を解説してきましたが、

こういう風に感じる曲はなかったです。

新しいパターンの曲です。

曲それ自体どうこうよりも、その曲をきっかけにして、

自分の過去と接触するかのような。

過去の自分の、今の自分をもう一度会わせてくれた、

そんなことを、この曲のイントロのはじめのはじめの方で僕は感じました。

さあ、これからどうなっていくんだろう・・・。

 

「再生時間0:07~0:13」

再生時間0:07~から勢いのあるイントロが流れます。

イントロでこういう勢い、好きです。

イントロに自分の気持ちが引っ張られるんですが、

なんでしょう、もう聴き手である僕も、もう行く準備はできているというか・・・。

今までこのサイトで解説してきた他の曲では、イントロは下地をつくるところと書いてきましたが、

この曲のイントロは下地もなにもない感じですよね。

そんな公式はない。

そんな方程式はない。

イントロは聴き手の曲におけるポジションを決める場所と今までの解説で書いてきたのですが、この曲はどこか、そういうのをすっ飛ばしている感じがします。

イントロのはじめのはじめの方で懐かしさを感じて昔の自分と出会って、

その昔の自分と現在の自分が混じった自分が、イントロに引っ張られていく。

楽しいことに、準備はいらない。

まずは出かけてから、事を考えていこう。

前へ前へ、そんなメッセージをこのイントロから感じ取れて、聴き手である僕の心も前進していきます。

前へ前へと行っているとき、使わないものは置いていきます。

日常のものを置いていって、前へ進むたびに、自分が身軽になっていくような感覚を覚えます。

気持ちいいなあ、この感覚。

使わないもは置いていって、余分なものは置いていって。

自分にとって本当に必要なものはなんなのか。

どうでもいいものが周りに溢れている今の自分。

そんな自分から離れていって。

こうありたい自分に向かっていく。

どんどん行こう、どんどん進もう。今日だけは。

この曲を聴いている間だけ、僕ら聴き手は無敵になれる。

この曲を聴いている間だけ、僕ら聴き手は自由になれる。

 

「再生時間0:14~0:20」

 

単純な気持ちが、そこにはあった。

好きという、単純な気持ちが、そこにはある。

好きだから興味がある。興味があるから好き。

まだ身体も心も未熟な時。

だからこそ感じれたことがある。

だからこそ体験できたことがある。

今の自分が、どれだけ邪魔なものに囲まれているかが分かる。

まあ、それは置いておこう、今は置いておこう。

今はただ、あの頃に浸かっていたい。

その時の心に戻っていたい。

 

あの時のともだち。

あの時の女の子。

あの時の自分。

過去というのは、永遠に自分の中で廻り続ける。

忘れやすく、消えやすい過去。

この曲がきっかけで蘇った記憶は、

この曲が終わると消えていく。

音楽って、夢みたい。

 

「再生時間0:21~0:44」

 

歌詞がはじまります。

今までこのサイトで解説してきた曲は歌う人が一人だったのですが、この曲は複数の人が歌っています。

複数の人が歌う曲の利点としましては、

その歌詞のメッセージが一度に複数、聴き手にぶつかってくることです。

ガンダムジェットストリームアタックを想像してもらえれば分かりやすいかな。

ひとつのメッセージが複数体でぶつかってくる。

今までの曲が聴き手対歌い手の双方向の関係性だったのに対し、複数の歌い手対聴き手だと、聴き手が砂時計の穴のところで、そこに歌い手である砂が突入してくる感じ。

2人ではなく複数プレイ。

複数から攻められて、気持ちよくないなんてない。

(絶対気持ちいい)

聴き手は気持ちよくなって気持ちよくなってそれから、

その先を見る。

過去に戻って十分過去に浸かれた、堪能できた聴き手は、次を見る。

過去とはやはり、過去にすぎない。

僕たちが生きているのは、現在だからだ。

過去とはあくまで過去。夢の中の作り物。

分かっている。分かっているけど、ここは心地いいから、

まだ浸かっていたいや。

 

「再生時間0:45~1:05」

いまだ夢の中、過去の中に浸かっている聴き手に、

曲が差し出してくる。

音楽というのがすげーと思うのは、こういう所だと思う。

どういうことかというと、再生時間0:45以降から、

夢に浸かっている聴き手に対して、”授けて”くるの。

渡してくるの。プレゼントしてくるの。

(聴き手が)今を現在を現実を生きれるためのお守りを。

優し~。

ただ単純に夢に浸からせるだけじゃなく、現実から逃げさせるだけじゃなく、ちゃんと今に向き合うよう仕向けてくれる。

優し~。

僕たちが今を現在を生きるために必要なのは何か。

それはすごく単純なもの。

それは再生時間0:45以降、この曲がくれるものこの曲からもらうもの。

僕が感じたもので言えば、”勇気”。

 

言ってしまえばありきたりなもの。

勇気っていざ言葉にして使ってみると、信ぴょう性のないもの。

だけどこの曲を聴いていて、自分の胸の中が温まってくる。

闘おうという意思が、自分の中に少しずつ宿っていく。

勇気をためる。明日のためのライフポイント(ヒットポイント)を回復する。

終わるのだ。夢は終わる。

 

「再生時間1:06~終わりまで」

この曲がはじまって1分ちょっとたってもう、終わりが見えてくる。

日が落ちる。空に夕陽が見える。

学校に人影消えて、チャイムがなっている。

自分の足元に影が長く伸びている。

お別れの時間。お別れのあいさつ。

君はいなくなる。僕もここにはいれなくなる。

夕焼け色がすべてを包んでいく。

さっき勇気をもらったのに、もうその勇気はどこにしまったのか忘れてしまった。

今はただ、まぶたが重い。

僕はまた眠ることで、今日あったことすべてを、忘れてしまうのだろう。

僕の心に、あの時を残して。

 

おジャ魔女カーニバル!! 

MAHO堂

 

眠れない人のための「おジャ魔女カーニバル!!(MAHO堂)」徹底解説。

~音楽の楽しみ方人それぞれ~

 

終わり。

 

いやあ、いい曲でした。

今日はそれだけです(^^)。

それでは。

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