眠れない人のために「いのちの名前(木村弓)」を解説していく。~音楽って、やっぱすごい。~

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こんにちは、犬飼ユウです。

今日は「いのちの名前(木村弓)」を聴いているとき、

僕の頭の中でどういうイメージが飛び交っているのかを書いていきたいと思います。

音楽を聴くのは、心地いい。

その心地よくなる理由はなんだろう。

聴き手の何を満たすのか。

音楽を聴くことによって、聴き手の頭の中が満たされるのでは、と僕は思います。

頭の中がお腹一杯になる。

音楽を聴いている間、たくさんのイメージが飛び交うことで、

多幸感に包まれる。

今日はその、音楽を聴いている間、具体的にどういうイメージが頭の中に流れているのかを、音楽の再生時間に合わせて述べていきたいと思います。

それでは今回もYOUTUBEにあった「いのちの名前(木村弓)」の再生に合わせて、僕の頭に流れるイメージを書き記していきたいと思います。(今回も動画は非公式です。)

 

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「再生時間0:00~」

イントロが始まりました。

甘い、ですよね。

この甘い、というのは文字通り”味覚的”な甘さです。

音楽は聴覚からの情報なんですが、

このイントロには”味覚”からも感じてしまいます。

音楽っておもしろいですね、音楽って不思議ですね。

甘さ。

甘さ以外にもイントロから感じ取れるものがあり、

それを感じてみましょう。

甘さ以外・・・温かさ、ぬくもり、母といったところでしょうか。

それらはどれも”懐かしい”です。

誰もが経験すること。

自分が小さい小さいときのこと。

この曲のイントロを聴くことで、聴き手は一瞬にしてその時、自分の小さい時に帰ります。(戻ります)

母に抱かれているような、甘い甘い、昔の記憶。

イントロを少し聴いただけで、まぶたが閉じるような、

眠くなるような感覚に僕は陥りました。

温かい、温かい。その温かさが、何事にも代えがたく。

とても幸せだ。

僕らの今現在の現実というのは、どうでしょうか。

僕に限っていえば、つらいことが多いです。

毎日痛い、毎日苦しい、毎日疲れて、生きているのか死んでいるのか。

そんな状況の中、こういう音楽を聴くと、癒されますよね。

音楽というのは数分だけのタイムリープ

音楽というのは数分の間に、遠くの過去と、今と、遠くの未来とを往来します。

だから音楽を聴くと心地いい。

気持ちよさっていうのはつまり、時を旅することだと、僕は思います。

話を「いのちの名前(木村弓)」のイントロに戻りましょう。

温かい腕に抱えられているような。

ぬるめのお湯につかっているような。

そんな気分にさせるイントロ。

以前解説した川嶋あいさんの「明日への扉」と同じように、

たくさんの扉が、お湯につかった僕らの眼前に広がっているようなイメージを、イントロから感じます。

扉というのは、過去や未来への扉

たった一瞬で、聴き手は扉を開けていきます。

行きたいところに、その扉は通じる。

忘れていたところに、その扉は通じる。

気持ちよくなるというのは、自分が閉ざしていたものを、開くこと。

イントロでそのすべての扉が開いて、扉の向こうからとてもまばゆい光が差し込んできて、目を細めていたら、歌詞がはじまります。

それでは再生時間0:11~以降を見ていきましょう。

 

「再生時間 0:11~」

歌う人(木村弓)の声は、力強いですね。

太さを感じます。

ただその力強さというのが、僕の方向には来ていない感じがします。

それはつまり歌う人と僕(聴き手)の双方向のやりとりというよりも、

歌う人が誰か、何かに対して歌っていて、

それを僕が見ているようなトライアングルな関係があるように、

再生時間0:11~以降感じました。

そんな自分の立ち位置は、居心地悪いわけではありません。

歌い手が誰かに向かって伝えているのを僕は観察することで、

その歌い手が伝えようとすることを冷静に見れる感じがします。

どこか2人とは、僕は距離がある。

ただその距離が、僕に冷静さ、俯瞰を与える。

2人のやりとりを、キャンパスに描いているような感覚。

主人公が、一番幸せなわけではない。

物語は、みなが役割を持つことで、動く。

 

また再生時間0:11~以降は、宇多田さんの「colors」の解説の時と同じような、多くの色のイメージが飛び交います。

鬼束ちひろさんの曲がどちらかというと単色だったのに対して、

この曲は宇多田さんの「colors」の時と同様、色鮮やかなイメージが、僕の頭の中に飛び交います。

色が多いということは、それだけ余裕があるということ。

一つのことに集中しているのではなく、

全体で聴き手にアタックしてくるイメージ。

応用力がある曲と言いましょうか。

様々な聴き手に対しても対応できる、オールラウンダーな曲です。

こういう曲って、僕的には捉えることができにくいんですよね。

訴えてくるものが広いので、どれを手にとったらいいのか迷います。

 

この曲の再生時間0:11~以降は多くの色が飛び交っていると書きましたが、ただその一方、足元を見ると灰色一色に感じました。

どういうことかというと、

目の見える範囲は多くの色を使って、聴き手を魅了してくるのに対して、

ちゃんと足元では”裏”を作る。

つまり鮮やかではないところを作っている。

ここがこの曲は、バランスがいいな、と述べた理由です。

ただ単純に鮮やかを持ってくるのではない。

ちゃんと鮮やかではない部分。裏の部分。見せない部分を作ることで、表と裏、光と闇のバランスを保つ。

そんな風に再生時間0:11~以降、僕は感じていました。

 

この曲は僕ら聴き手と一緒にどこかに旅をしたり、

僕らをどこかに連れて行ったりする感じは、あまり見受けられません。

そうではなく、提示する。

今あるものを、示す。

そんな風に再生時間0:11~以降を聴いていて、僕は感じました。

あるものを示して、整理を促す、といった感じでしょうか。

心の掃除。心の整理。

 

それでは次は、再生時間0:31~以降を見ていきましょう。

 

「再生時間0:31~」

ここから物語が少し動きます。

何が動き出したのだろう。

階段を上っているようなイメージが頭に浮かびます。

ここから聴いている胸が少し熱くなってきました。

歌い手の声が、胸にあたる。

どちらかというと、結構強制的に、歌い手の声が、

僕の胸を押してきているような感じがします。

どこか無理やりに。

それはちょっと、母っぽいなと思いました。

現実でこんなにへこんでいる僕を、最後は力尽くで起こしてくるみたいな(笑)。

今までの優しさは何だった的な、そういう乱暴さ強引さを、

再生時間0:31~辺りに感じます。

 

また再生時間0:31以前までは聴き手の内面だけに向かって歌い手の声が向かっているのに対して、

再生時間0:31~以降は結構外の世界に連れ出させているようなイメージを、僕は感じました。

今まで散々甘やかしていたのに対して、

外の世界に放り出されるような。

外の世界にある、自分以外の生き物をどんどん紹介されるようなイメージを、再生時間0:31~以降とても感じます。

それは僕にとって、うっとおしいし、イライラします。

だって僕、まだまだ弱いですから。

強引すぎて、ちょっとうざい。

 

それでは次の、再生時間0:47~以降を見ていきましょう。

 

「再生時間 0:47~」

ここでも先ほどに続き、強引に見せてきます。

ただ再生時間 0:47~に見せてくるものはちょっとえぐいです。

再生時間 0:47~以降、僕はちょっと吐きそうになります。

ここで、結構強めのイメージを、この曲は僕に与えてきます。

ぶっちゃけつらいです。

黒さ。

ただそういう黒さ。

そういう外の世界の黒さを見せられて、僕は過呼吸気味になって、それでも母は、僕の髪の毛を掴んで、目の前に広がる光景を見せてきます。

ここめっちゃフラッシュバックしてきますね。

気持ち悪い。気持ち悪い。吐きたくなる。

自分の目の色が、変わっていくのを感じます。

 

「再生時間1:29~」

再生時間1:29~以降、曲調が一旦なめらかになって落ち着くのですが、

僕はいまだに再生時間 0:47~辺りで感じた気持ち悪さにやれらています。

何か強制的に嫌なもの見せられて、それなのに君は要らないって言われたみたいで、もうどうでもいいんです。

ぼくのせいなんでしょうか。

この曲をこう捉えちゃったのって、僕のせいなのかな・・・。

 

 いのちの名前(木村弓

 

眠れない人のために「いのちの名前(木村弓)」を解説していく。

~音楽って、やっぱすごい。~

 

おわり。

 

ということで以上です(笑)。

曲を聴きながら書いてみたのですが、意外な結果でした。

もっと明るい曲なのかと思ったら、

どちらかというと、救われないまま終わっちゃいました。

う~ん・・・。ちょっと寂しいですね。

「再生時間 0:47~」がポイントなのですが、

僕はちょっと、拒否しちゃった。今の僕は。

昔この曲ってどういう風に捉えていたんだろ。

ちょっと今回、僕自身勉強になりました。

ちょっとこうなるとは思ってなかったです。

う~ん・・・。