音楽解析on twitter 解析曲名「マリーゴールド(あいみょん)」のブログ上での掲載。

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あいみょん - マリーゴールド【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

 

以下、ツイッター上での「曲の歌詞」にあたる部分は、

ブログ内ではYOUTUBE動画における「再生時間〇:〇〇~〇:〇〇」で表しています。

また、ツイッター上に最初に載せた文章から、一部修正したりしています。

それでは、はじめていきます。

 

「再生時間0:21~0:25」

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恐竜はまだ、現れない。
少し安心。だけどまた、期待していた自分もいて。
隠れることは、苦手なの。
例え想い見破られても・例え本音に気づかれたとしても、
自分から、そう、自分自身から私は動き出していきたい。
これは開拓の物語。
その道なりでどんなに穢れても・その過程でどんなに嫌な自分に出くわしても、
それでもなお、君は君の初期衝動を貫きゆく。
何故ならその衝動きっかけの自分の心の揺れ具合が、とても好きだから。
その心の揺れはとても熱く、とても私に悦び与えてくれるから。
他者への気遣いを捨てて。社会の風習・習慣を蔑んで。
自分の心のコアを信奉して。自分の直感ばかりに依存して。
真っすぐに真っすぐに、君、ただただ君色の道を突き進んでいこうよ。
混沌と濁流し続ける君の淡い心の色、いと艶めかし。

 

「再生時間0:25~0:30」

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爽やかな風を、自分の身体に取り込んで。
颯爽としていく自分精神を、ていねいに閲覧していって。
満ちることはまだ、望まずに。
不十分のまま貪欲に、新しいものを取り入れて古いものを破棄していって。
柔軟に柔軟に、自分という粘土、こねくり回してゆく。
屈強な強さを求めるのはまだ若く。
誰もが羨む美貌を欲するのもまだ幼く。
今はただ、流されて。今はただ、心をたゆませて。
限りなく意識を霞(かす)めゆくことで、君、いつか偶然に閃くことを待ち望む。
もしかして閃くこと・開眼することは永遠に訪れないかもしれない。
それでもまあ、別にいいや。
欲を捨てて自我をも曖昧にすることで、君は自然と頬を緩ましていった。
えへへ。えへえへ。
にぱー。

 

「再生時間0:30~0:34」

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無垢な世界に、君は独り入りゆき。

ある程度満たされた・ある程度赦された世界に、君は望んで入りゆき。
邪を忘れ、焦りから逃れ離れゆくことで、君は君自身と正面から向き合う機会を得てゆく。
この自問な世界・この自答な空間にいれることが、かなり嬉しくて。
いままでだいぶ、遠回りをしてきてしまったから。
いままでだいぶ、他人や社会に合わせすぎて生きてきてしまったから。
出来るだけシンプルに、自分を座標で示しゆき。
整理して排除して、限りなく心を落ち着かせていって。
温もりくれる優しさに慰められながら。
叶わなかった期待にゴメンねを言いながら。
成れなかった自分と成れた自分をていねいに分別して理解していって。
否定もまた、肯定のために。
肯定は自分を認めゆく肥料としていって。
混じり混ざり、君は君を形成してゆく。
ぐらりぐるりと、君は成り立ってゆく・成り立たせようと努めゆく。
その過程を今はただ、慈しみ添えて見つめていこうよ。
その使命を噛みしめながら。
その天命を悦びながら。

 

「再生時間0:34~0:39」

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自分の心の壮大な矛盾に、君は気づきゆき。
その矛盾に今までは気づかない振りをしてきたけれど、
潮風が心地よく吹く今の自分のこの精神状態では無視することは出来なくて。
自分の真なる想いに近づいて。
自分のうとい想いを尊重して。
誰の為に君は生きる。誰を気にして君は生きる。
誰を愛して、君は生きる。
その問いに答えられないまま、永い時間が経過して。
一瞬の中に、これまでの人類や地球や宇宙が創りし時代を体感して。
刹那の役目が、そこにあって。
生まれながらにして自分の心が備える不思議な機能に驚きながらも、
君は偶然かつ必然な想いに促され、より真っすぐにもう一人の自分と対話してゆく。
その対話にあまり勇気は必要なくて。
どちらかというと自分護りたいという正直な気持ちの顕れから、君は君と対話してゆく。
君との対話は、結構恥ずかしくて。
君との対話は、嬉し恥ずかしくて。
裸になって二人意識重ね合なり交わりゆくことで、二人理解し合ってゆく。
それは夢のようで。
それは夢かもしれなくて。
それは夢でよくて。夢であって欲しくて。
気持ちよさに包まれて・気持ちよさに抱かれて、
君は君一つ、感じていった。

 

「再生時間0:39~0:48」

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深呼吸を幾度もすることで、重なりつつある自分を整わせながら。
慣れない自分によろけながらも、冷た気持ちいい感触に照れながら。
新世で懐古な君、ここに誕生し。
特に変わりはないけれど、何も変わっていないように思えるけど、
心の中に迷いを認める図太さ、しっかりと備わっていて。
ゆっくりとゆっくりと、新たなる自分を鼓動させてゆく。
ていねいに、その美しい瞳を見開いて。
単に童貞を捨てても処女を捨てても、世界はそれほど変わらないように。
意味を後ろから捉えて考えて。失ったものに価値を見いだして。
ゆっくりとていねいに。ここからこれから。
失くしてしまった自分の破片、拾い集めて。

そしてその破片をもとにして、新たな自分、組み立てていこうよ。
その猶予、余裕であるから。たぶんおそらく本当に。

君の未来は、まだ幼い。

 

「再生時間0:48~0:57」

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身体を少し、伸ばしながら。
凝り固まっていた身体性に、柔らかい翼を添えながら。
君が不幸になる義理はなく使命はなく。
欲しいものに気づかない振りをする偽り心も必要なく。
吐き出したいものを吐き出して。
掴みたいものを、華奢な指先でまずは触れようとしてみて。
カエルのままではいられなくて。
性悪クソ魔女にかけられて放置したままにしてある闇魔法を、早く解きたくて。
君が泣く必要はなくて。
素直な君は、美しく。
自分の想いを正直に自分の口から話そうとする君は、とても麗しく。
知らぬうちに背負わされた君を引き裂き続けるその陰鬱な悪夢、
まずはそれから降ろし祓っていこうよ。
泣くのは、その後で。

 

「再生時間0:57~1:05」

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幾多の動物やキャラクターに、応援されている気がして。
これまでの泣いてばかりの弱い自分を陰ながら支えてくれていた、
自分の部屋に置いてあるぬいぐるみや小説や漫画やグッズに感謝しながら。
怯えたままでは、光りは訪れなくて。
怖がっていたままでは・隠れていたままでは、欲しいものは永遠に手に入らなくて。
何度も心の中の自分と相談しながら。
心の中で融合と分裂を繰り返しながら。
柔らかさを大切にしながら。
温められるように。優しく触れられるように。しっかりと護っていけるように。
そうしてやっと君という芽、発芽することを赦されていった。
支えてくれる大地、しっかりと湿り温かかった。
ありがとう。
おめでとう。
ありがとう。

 

「再生時間1:05~1:15」

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祝祭の鐘の音は、意外とあっけなくあっさりと鳴り響き始めていって。
すべての暗闇を祓うことは出来なかったけれど、
自分が一歩を踏み出せたことがかなり嬉しくて。まずは少し安堵して。
今日の夜ごはんは、何を食べようか。
鳥獣の肉を食べるのは、まだ早いかな。
自分の心の内部の微々たる変化を堪能しながら。
自分の薄化粧を笑いながら。
変わることは楽しく。
化けることは面白く。
様々な色彩で、自らを愛でて。
様々な触感で、自らを撫でて。
そうして嬉しみや悦び増やすことで、心の合鍵、増やしてゆくんだ。
もう、下は向いている暇なんてないや。

 

「再生時間1:15~1:24」

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幾度も君は脱皮して。
衣を替えて。季節によって風の色によって自分を変色させていって。
その変化の中でも変わらずに輝き与えてくれる心の中の深奥の礎(いしずえ)、とても温かくて優しくて。
嬉しいからその根元を、からかってみたくて。
楽しいから、その礎に対してふざけてみたくて。
こういう自分も、いたんだ。
こういう、すべてを正へと・すべてを眩しさへと変えてゆける自分、
自分の中にいたんだ。
その発見、君にさらに自信を与えゆき。
何者でも無いが故に、何者にも近づいてゆける君がいて。
だから君は綺麗で。だから君はゆかしくて。
そういう君の流動的な可変さが、君の魅力を無限にしてゆく。
だから君は、君が好きだ。

 

「再生時間1:24~1:33」

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だんだんとだんだんと、君の感情は一つの想いに抱きしめられていって・支配されていって。
一つの事しか考えられなくなっていって。
それは限りなくゼロであり、また全でもあり。
君の正直な想いが向かう先はとても危うく激しくて。
死に直結する痛さと、それまで感じたことのない気持ちよさを交互に織り交ぜ経験しながら。
嘘と真実を気づかれないように・気づかないように織り交ぜながら。
そうやって、そう、富ましゆき。
そうやって、そう、戯れゆき。
DNA情報を限りなく交換することで、お互いすべてを脱ぎ去り捨て去ってゆく。
そういうことが出来るのが、たぶんここという場所なのだろう。
そういう風に紡げるのが、たぶんここたる所以であろう。
良かった、好きで。
良かった、好かれて。
良かった、君がいてくれて。
良かった、良かった。
もう、離さない。
もう、離せない。

 

「再生時間1:33~曲の終わりまで」

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清貧少女の人生恋愛学習は、ようやく終わりに近づき。
愛に飢えながら。知識に犯されながら。世相のほんの僅か上を漂いながら。
賢くはなりたい。
しかし同時に、限りなく現状の無知を延長させてゆきたい。

だってそれが、私だから。
だってそれが、私の一部だから。
知らなかったことを否定してしまうと、過去の自分を侮辱してしまうから。
焦らずに焦らずに。心を豊穣なままにして。
謙虚に先鋭的に、自分を創造していこうよ。
知に偏らず、かと言って血に依存し過ぎず。
南風を歓迎しながら。北風を参考にしながら。
ゆっくりと、かつ確実に、偉大で趣深い君という鮮烈な芽、大切に育んでいこうよ。
否定を鮮やかに殺めながら。肯定を強欲に買い占めながら。
貪欲に強欲に、君は君を愛で撫でていった。
勝利宣言が遠くから聞こえてくるのを、気長に待ちながら。
君は君自身を久遠に愛し続けていた。
てへっ。
おわり。